(※写真はイメージです/PIXTA)
定年後の「家庭内不一致」という落とし穴
定年を迎え、ライフスタイルが変化することで佐々木さん夫婦のように衝突が起きるケースは、決して珍しくありません。今回の事例では皮肉にも、夫の「家事スキルアップ」が衝突を加速させました。
国立社会保障・人口問題研究所『第16回全国家庭動向調査』によると、妻と夫の家事分担割合は、妻80.6%に対して夫19.4%。2008年からの推移を見ると、妻85.5%・夫14.5%(2008年)→妻85.1%・夫14.9%(2013年)→妻83.2%・夫16.8%(2018年)と、緩やかではありますが、夫の家事参加は進んでいます。
一方で、夫の家事参加について「期待する」の割合は、「妻20代以下」の69.5%に対し、「妻30代」で58.7%、「妻40代」で41.0%、「妻50代」では35.4%と、妻の年齢とともに低下します。また夫の家事に対する満足度も、「妻20代以下」の74.8%から、「妻50代」では51.9%まで低下する傾向にあります。
これは結婚生活が長くなるにつれて、「夫への諦め」が大きくなることが要因といえるでしょう。本来、健一さんのように家事力が向上すれば期待値も満足度も上がるはずですが、進め方が不適切だったと言わざるを得ません。
特に健一さんは、単身赴任で長く不在でした。その間、恵美子さんには長年築き上げた家事のオペレーションがありました。そこへ我が物顔で介入し、上から目線で自分のスタイルを押し付ける。これでは反発を招くのも無理はありません。どれほど家事の精度が高くても、相手への敬意を欠いた参加は、平穏な老後を壊す引き金になりかねないのです。
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