(※写真はイメージです/PIXTA)
30代後半で「夢のマイホーム」を4,500万円で購入
神奈川県郊外の閑静な住宅街に暮らす、佐藤一雄さん(74歳・仮名)と妻の美智子さん(71歳・仮名)。今から35年前、一雄さんが30代後半のときに、4,500万円でこの一戸建てを購入しました。
「当時は子どもも小さく、夏には庭でビニールプールを出したり、バーベキューをしたりして楽しみました。自分の城を持てたという満足感があり、毎月12万円の住宅ローン返済も働く原動力になっていました」
約50坪の敷地に広めの庭。ローンは60歳の定年を迎える前に無事完済し、老後はこの家で穏やかに過ごす予定でした。しかし、70歳を過ぎてから、かつての夢のマイホームが夫婦の生活の負担になっていきました。
草むしりに「夏だけで5万円」…老いた体にムチ打つ現実
最初の問題は、体力の低下に伴う「庭の管理」でした。一雄さんは数年前に脊柱管狭窄症と診断されて長時間の立ち仕事ができなくなり、美智子さんも変形性膝関節症で足元が安定しません。
「夏場になると、2週間も放置すれば雑草が腰の高さまで伸びてしまいます。今は10分もしないうちに腰が激しく痛み、作業を中断せざるを得ません」
昨年、見かねてシルバー人材センターに草むしりを依頼したところ、1回あたり1万8,000円の費用がかかりました。夏の間に3回頼むだけで、5万円以上の出費になります。年金生活者にとって、この出費は決して軽いものではありません。