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新NISA「1800万円最速埋め」の思わぬリスク…20代で急増する過度な節約と孤立
2024年に開始された「新NISA制度」に伴い、非課税限度額である1,800万円の枠をいかに早く埋めるかという「最短攻略」が、世間で関心事となっています。
金融庁の「NISA口座の利用状況調査(令和7年12月末時点(速報値))」では、年間買付額のうち成長投資枠が約12.5兆円と、つみたて投資枠の約6.2兆円を大きく上回っており、一刻も早く多くの資金を市場に投じようとする投資家の意欲が数字として表れています。
しかし、この「効率性」の追求は、特に収入が限られる20代において、過度な消費抑制という形で生活に影響しています。
内閣府が公表した「満足度・生活の質に関する調査報告書(令和7年)」を見ると、若年層における「つながりの希薄さ」が客観的な数値として表れています。同調査において「自分は孤独である」「一緒に楽しめる仲間がいない」と日常的(ときどき以上)に感じている39歳以下の若年層は、男女ともに約半数(約50〜51%)にのぼります。
さらに同調査では、「社会とのつながり満足度」には「困ったときに頼りになる友人・知人の存在」が最も大きく影響しており、頼りになる人が「0人」の場合、強いストレス状態(K6スコア5点以上)にある人の割合が実に70%に達することが示されています。
将来の経済的な自立を目指すことは重要ですが、投資額を確保するために友人との食事や親友の冠婚葬祭といったリアルな交友関係まで切り詰めてしまうと、いざという時に頼れる仲間を失い、精神的な幸福度を大きく下げてしまう現実は、データからも懸念される深刻な問題といえるでしょう。
積立投資に憑りつかれるあまり、自ら「人とのつながり」を断ち切って後悔した20代女性の事例を見ていきましょう。