(※写真はイメージです/PIXTA)
「投資信託の評価額」だけが味方…ベンチャー企業で孤立する24歳男性
「また同期みんなで飲みに行くのか、飲み代がもったいないな。少しでもNISAの入金を増やしたほうが幸せだろ」
ITベンチャー企業の営業職のショウヤさん(仮名・24歳)は、業務時間が過ぎても賑やかなオフィスで、足早に帰宅の準備を進めます。社会人2年目、手取りは月21万円ほど。家賃と最低限の食費を除いた約7万円を、毎月コツコツとNISAのつみたて投資枠に回しています。
周囲の同期たちが仕事終わりの飲み会に参加するなか、ショウヤさんはSNSでフォローしている投資インフルエンサーの「20代の過ごし方で将来の資産が決まる」という言葉を信じ続けてきました。
「飲みの誘いを断れば、月に1万円は浮く。これを30年運用すれば、将来は大きな差になる」
そう自分にいい聞かせて、節約生活に勤しんでいます。ショウヤさんの生活は、合理主義に支配されていました。職場のランチもデスクで一人、コンビニのパン1個で済ませているそうです。
会社に心を開ける人間はいませんが、ショウヤさんには頼もしい味方がいます。それは証券口座アプリに表示される、投資信託の評価額です。株価が好調な時期は、増えていく数字を見るだけで「自分の選択は正しい」という安心感に包まれます。
仕事でミスをして上司に怒られても、資産さえあれば冷静でいられる。それがショウヤさんの「心の支え」でした。しかし、そんなショウヤさんの考えを改めさせる出来事が起きました。