(※写真はイメージです/PIXTA)
データに見る「20代の孤独」の深刻なリアル
「こんな思いをするために、上京したわけじゃない……」と、ため息をつく佐藤さん。 周囲との繋がりを遮断し、デジタルの世界で生きることで、かえって自己肯定感を失っていく――。そんな今どきの20代の姿が、内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)」から浮かび上がってきました。
調査によると、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人の割合は全体平均で4.3%ですが、年齢階級別で見ると「20代(20~29歳)」が7.4%と全年代でトップ。 30代(6.0%)や50代(5.1%)よりも高く、高齢者よりも若年層のほうが日常的に強い孤独感に苛まれているのが実態です。
この孤独を加速させている要因は、大きく分けて3つあります。
まず、一人暮らしが多い世代であること。同居人がいない20代の孤独感(12.7%)は、同居人がいる場合の2倍以上に達します。都市部での一人暮らしが心理的な防壁を高くしているのです。
次にスマートフォンの過度な利用。スマホ使用時間が「8時間以上」の人の13.3%が強い孤独感を感じており、SNSによる「他人との比較」が精神的な疲弊を招いています。
そして経済的な将来不安。調査では、日常生活の悩みとして「収入や資産、老後の生活設計」を挙げる人が54.4%に達しました。金銭的な余裕のなさが、交際の機会を奪い、孤独を深める引き金となっています。
困った時に頼れる人がいない人の孤独感は21.5%と圧倒的に高く、人間関係の断絶は将来的なリスクに直結します。複利の力が金融資産を増やすように、若いうちに築いた人間関係もまた、時間をかけて成熟していくもの。 20代の今だからこそ、人との繋がりにも投資すべきだといえるでしょう。
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