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割増退職金のおかげで広がる老後の選択肢
Kさんのように、定年を待たずに早期退職し、あえて収入を落として無理のないペースで働く生き方を選択するシニアが増えつつあります。
その決断を後押ししているのが、企業が提示する魅力的な退職条件です。東京商工リサーチの調査によると、上場企業による「早期・希望退職募集」の人数は、2025年には1万7,875人に達しています。かつてのリストラと大きく異なるのは、募集を実施する企業の約7割が業績好調な「黒字」であるという点です。これらの企業は、自発的な退職を促すために多額の割増退職金を用意しています。
また、まとまった退職金を手にしたあとも、完全にリタイアするのではなく「自分のペースで働き続ける」ことを選ぶシニアは少なくありません。マイナビキャリアリサーチLabの「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2025年)」によると、65歳以上のシニア層がアルバイトで働く目的は「生活費のため」が最多(46.9%)であるものの、「健康維持のため(38.1%)」や「健康的な生活リズムを作るため(33.7%)」、「充実感ややりがいを得るため」など、経済面以外の働く意味を見出している声も多く見られます。
手厚い退職金制度は、中高年が現役生活から抜け出し、自分らしいペースで社会と関わり続けるためのセーフティネットの一端を担っています。
[参考資料]
東京商工リサーチ「2025年 上場企業『早期・希望退職募集』状況」
マイナビキャリアリサーチLab「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2025年)」