(※写真はイメージです/PIXTA)
【試算】1,890万円が「約15.6億円」に。数々の荒波を越えて、資産は32年で約83倍
1994年の上場から2026年までのソフトバンクグループ(銘柄コード:9984)の年足チャートを、「株探」のサイトで確認したのが次の画像です(株式分割を考慮)。
1994年7月23日の日本経済新聞の報道によると、上場日(1994年7月22日)の初値は18,900円でした。
これを株式分割を考慮した現在ベースに修正すると、18,900円を累積分割比率の359.496で割った52円になります。チャートでは左端が1994年に該当し、ローソク足が判別できないほど低水準で推移していることがわかります。
ちなみに、1999年から2000年にかけてローソク足が大きく伸びている箇所が、ITバブルの絶頂期とその崩壊の時期に当たります。当時は、光通信やヤフーなどのIT関連株が一斉に売られました。ソフトバンクグループの株価も、当時の高値から90%近く下落しました。
しかし、その後、ソフトバンクグループの株価はITバブル期の高値を更新しました。2025年には一時7,000円に迫る場面もありましたが、2026年は4,000円台で推移しています(2026年2月20日時点)。
株式分割を踏まえ、2026年2月20日時点でのソフトバンクグループ株の評価額を算出すると、次のようになります。
【試算結果】
・株式分割を考慮した上場日の初値:52円(1994年7月22日)
・現在の株価:4,329円(2026年2月20日終値)
・現在の保有株数:359,496株
・現在の資産額:15億5,626万円
株価は52円から4,329円へと大幅に上昇し、約83倍に成長しました。もし上場日(1994年7月22日)の初値18,900円(株式分割を考慮した場合は52円)で1,000株を購入していた場合、資産も1,890万円から約15.6億円(15億5,626万円)へ拡大している計算になります。
さらに、ソフトバンクグループは、2026年3月期に1株あたり11円の配当を予定しています。そのため、現在359,496株を保有している場合、配当金だけで年間約395万円(税引前)を受け取れる試算になります。
ソフトバンクグループへの投資から学ぶ「株式投資の本質」
ソフトバンクグループの株式を上場時に購入するには、1,890万円(=18,900円×1,000株)が必要だったことを踏まえると、今回のシミュレーションはやや非現実的かもしれません。しかも、2000年のITバブル崩壊時には株価が高値から約90%下落しており、上場時から現在まで長期保有している個人投資家は決して多くはないでしょう。
それでも、ソフトバンクグループはITバブル崩壊後も、創業者・孫正義氏の強いリーダーシップのもとで事業を拡大。
2001年にはADSLを活用したブロードバンドサービス「Yahoo! BB」の提供を開始し、2004年には日本テレコムを子会社化しました。さらに、2008年には日本で初めて「iPhone 3G」を発売するなど、通信事業者として飛躍的な成長を遂げています。こうした成長過程で株式を購入していた場合でも、その後の株価は20倍以上に上昇しています。
投資に「たられば」は禁物です。
とはいえ、株式投資では、孫正義氏のように明確なビジョンを掲げ、時代の変化を先読みしながら大胆な意思決定を行う経営者に注目して銘柄を選ぶのも有効です。経営者が発信するメッセージや戦略から企業の将来性を読み解き、株式投資を行うヒントにしてください。
ファイナンシャルプランナー
近藤 章仁
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