将来のお金に不安はあるものの、「何から始めればいいのかわからない」と感じている方も少なくないでしょう。本記事では、40歳・年収500万円の会社員が月3万円を「新NISA」で積み立てた場合、65歳時点で資産はいくらになるのかをFPがシミュレーションします。「今からでも間に合う?」「月々いくらなら現実的?」「65歳時点で暴落したら?」といった疑問を解消し、40代から始める資産形成のポイントを解説します。
40歳・年収500万円の会社員が月3万円を「新NISA」で25年積立→65歳時点の資産額は?【利回り3~5%でFPが試算】 (※画像はイメージです/PIXTA)

40歳・年収500万円。教育費とローンを抱えるAさんの焦り

都内のメーカーで営業職として働くAさん(仮名・40歳)は、年収500万円で妻と小学生の子ども1人を養う会社員です。住宅ローンの支払いもあり、日々の生活費を除けば、貯蓄に回せるのは月に5万円ほど。これまで銀行の定期預金で貯めてきましたが、当時の金利はほぼゼロに近い水準でした。

 

「これで本当に老後は大丈夫なのか」と漠然とした不安を抱えていました。

 

そんなある日、社内で同僚が休憩時間に投資の話をしているのを耳にしました。「新NISAで毎月コツコツ積み立てているんだ。資産は着実に増えているよ」という言葉に、Aさんは内心焦りを感じます。自分は何もしていない……。

 

「40代は毎月いくら投資している人が多いのだろう?」

「毎月いくら積み立てれば、将来いくらになるのだろう?」

「銘柄は何を選べばいいのだろう?」

 

Aさんは、そのような疑問を抱えながら、新NISAで資産形成を始める決意をしました。

 

なぜ「新NISA」が資産形成におすすめなのか?

2024年からスタートした「新NISA」には、次のようなメリットがあります。

 

■「新NISA」の主なメリット

 

・運用益が非課税:通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、新NISAなら運用益や配当金が非課税

・非課税保有期間が無期限:旧NISAでは非課税期間に制限がありましたが、新NISAでは無期限で保有が可能

・年間投資枠が拡大:つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で、合計年間360万円まで投資可能

・生涯投資枠1,800万円:最大1,800万円まで非課税で投資可能(うち成長投資枠は1,200万円まで)

 

Aさんのように40歳で新NISAを始め、たとえば25年間の運用で600万円の売却益が出たとします。その場合、通常の課税口座では20.315%の税金がかかり、約120万円が差し引かれるため、約480万円が手元に残ります。

 

しかし、新NISAなら非課税となるため、600万円をそのまま受け取ることができます。

 

また、新NISA(つみたて投資枠)で購入できる商品は、金融庁が定めた基準を満たした、長期・積立・分散投資に適した投資信託とETFに限られます。手数料が低く、初心者でも始めやすい商品が中心となっているため、銘柄選びも難しくはありません。

 

このように、資産形成を始めるなら、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった国の税制優遇制度を上手に活用することが、将来手元に残るお金を最大化する近道になります。