辰年・巳年の株高アノマリー通り、ついに日経平均株価は5万円の大台に乗りました。市場の関心は、格言で「尻下がり」とされる2026年の午(うま)年相場へと移っています。個人投資家は来年の市場をどう見ているのでしょうか。最新調査をもとに、強気派と弱気派の攻防、そして具体的な予想価格を読み解きます。
日経平均「5万5000円」は通過点か、天井か…個人投資家800人の「2026年相場」大予測 (※写真はイメージです/PIXTA)

「午尻下がり」の格言は当たるのか

相場の格言に「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり」という言葉があります。この言葉が示す通り、2024年から2025年にかけての日本株は力強い上昇を見せ、日経平均株価はついに5万円の大台を突破しました。では、格言の後半部分にあたる2026年の「午年」は、本当に相場が崩れてしまうのでしょうか。

 

株式会社トレジャープロモート/株の学校ドットコムが、全国の個人投資家800人を対象に実施した『2026年の株式市場の展望に関する調査(2025年12月1日実施)』によると、投資家の見方は意外にも冷静、かつ底堅いものでした。

 

最も多かった回答は「横ばい」で、全体の約半数にあたる46.1%がこれを占めています。急激な上昇の反動で暴落すると見る向きは限定的で、多くの投資家は、現在の高い株価水準が2026年も維持されると考えているようです。

 

注目すべきは、強気派と弱気派のバランスです。「上昇する」「大きく上昇する」と答えた人は合わせて35.9%に上りました。これに対し、「下落する」「大きく下落する」と答えた人は18.1%にとどまっています。

 

「尻下がり」という不吉な格言がありながらも、上昇を予想する投資家が下落派の約2倍存在するという事実は、個人投資家のセンチメントが決して悪くないことを示唆しています。5万円という未知の領域に突入してもなお、市場参加者の多くは利益確定売りを急ぐことなく、さらなる上値を模索している様子がうかがえます。

 

では、投資家たちは具体的にいくらまでの上昇を見込んでいるのでしょうか。

 

調査時点(2025年12月1日)の日経平均株価は5万0,366円でした。上昇を予想した人のなかで最も多かったターゲット価格は「5万5,000円」で、強気派の約27%がこの水準を支持しています。次いで「5万3,000円」「5万2,000円」という声が多く、現在値からプラス10%以内の、堅実な上昇をイメージしている人が多いようです。

 

一方で、さらに強気な「6万円」という予想も約9%存在しました。ここ数年の日本株の躍進ぶりを考えれば、あながち不可能な数字ではないと感じている層も一定数いるようです。

 

対照的に、下落を予想する人たちのターゲットはやや深めです。最多は現在値からマイナス5,000円となる「4万5,000円」。中には「3万円」や「2万円」といった大幅な調整を懸念する声もありました。上昇予想が「ジリ高」であるのに対し、下落予想は「ドスンと下がる」イメージを持っている人が多い点は、リスク管理の観点から留意しておくべきでしょう。

 

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