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「墓を守る人がいない」…未婚化・少子化で加速する「無縁墓」予備軍の実情
「自分は関係ない」と思っていた親族の祭祀承継問題に、突然巻き込まれる――かつては「長男が継ぐもの」という不文律がありましたが、家族のあり方が多様化した現代において、そのルールは崩壊しつつあります。
総務省『住宅・土地統計調査』によると、空き家数は年々増加傾向にあり、2023年調査では過去最多の約900万戸、空き家率も13.8%で過去最高を記録しました。実家の管理者が不在となるケースが社会問題化していますが、これは「お墓」においても同様です。
株式会社鎌倉新書『第16回 お墓の消費者全国実態調査(2025年)』によると、購入したお墓の種類で最も多かったのが「樹木葬」で48.5%。継承の必要がない「合祀墓・合葬墓」(14.6%)も合わせると、6割を超えます。一方で、従来型の「一般墓」は17.0%。ここからは、子どもに負担をかけたくないという親世代の意識の変化に加え、「そもそも墓を守る子どもがいない(あるいは遠方に住んでいる)」という切実な事情がみえてきます。
しかし、理奈さんの義実家のように、代々の墓がすでにある場合、「墓じまい」をするには数十万円から百万円単位の費用がかかることも珍しくありません。また、親族間の合意形成が難航し、トラブルに発展することもあります。
次男や三男であっても、あるいは娘であっても、親族である以上「無関係」ではいられないのが現実です。
突然「あなたのお墓よ」と指名される前に、帰省のタイミングなどで、実家の今後について具体的な話し合いをしておく必要があるでしょう。
[参考資料]