年末やお正月といえば、家族揃っての帰省が恒例行事。しかし、昨今の物価高による出費や、義実家での気遣いに疲れ、「正直、気が重い」と感じている人もいるのではないでしょうか。一方で、金銭面や人間関係の悩みとはまったく異なる理由によって帰省を断念するケースも。ある夫婦の決断をみていきます。
もう、お正月に帰らなくてもいいよね…月収48万円・45歳息子夫婦が帰省拒否。「なぜだ?」と問う70代祖父母も唖然する「かわいい孫のまさかの本音」 (※写真はイメージです/PIXTA)

親と離れて暮らす8割が「実家は寒すぎる!」

アエラホーム株式会社が実家から離れて暮らす20代~40代の男女を対象に行った『実家の寒さに関する調査』によると、実に全体の82%もの人が「冬の実家は寒い」と感じていることが明らかになりました。

 

特に寒さを感じる場所として挙がったのは「脱衣所・浴室」「トイレ」「廊下」。これらは急激な温度変化により血圧が乱高下する「ヒートショック」が起こりやすい場所と一致しています。実際、同調査では9割以上の子世代が、寒い実家で暮らす両親の健康面に不安を感じているという結果も出ています。

 

佐藤さんの事例のように、実家の寒さが帰省を遠ざける要因になっている可能性は否めません。調査でも、実家のリフォームや建て替えにおいて優先したい項目として、「断熱性・気密性の向上」がトップに挙げられています。

 

「温かい家庭」といいますが、物理的な「暖かさ」もまた、家族が集まるためには必要不可欠な要素。お正月を家族全員で健やかに過ごすためにも、帰省のあり方や実家の住環境について、一度考えてみるのもいいかもしれません。

 

「お義父さん、お義母さんには暖かくなったら遊びにいきますと伝えました。何よりも心配なのは、お義父さんとお義母さんの健康です。私たちができることはわずかですが、義実家のリフォームについて、しっかりと話し合っていきたいと考えています」

 

[参考資料]

アエラホーム株式会社『「実家の寒さに関する調査」を実施全体の8割強が“冬の実家は寒い”と感じている結果に!』

 

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