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愛より金? シニア婚活のシビアな実情
婚活支援サービスを展開するタメニー株式会社が実施した調査によると、ミドル・シニア世代が結婚相手に求める条件として、「年収」や「資産」を重視する傾向は根強く残っています。特に、若い世代(Z世代など)が相手の「価値観」や「容姿」を重視するのと比較しても、シニア世代はより「現実的な生活力」をシビアに見極めようとする姿勢がうかがえます。
なぜ、シニア婚活でこれほどまでに「お金」が重視されるのでしょうか。
その背景にあるのは、切実な老後不安。特に女性の場合、男性に比べて平均寿命が長く、独り身期間が長くなる傾向にあります。また、現役時代の賃金格差や年金受給額の差から、単身での生活維持に不安を抱える女性は少なくありません。
【ミドル・シニア世代:相手の経済状況が気になる理由は?】
老後の安心のため…70.3%
相手にもある程度の安定収入を求めたい…64.1%
万が一のリスクに備えるため…49.0%
家族や親戚にも影響するから…35.2%
自分の築いてきた財産を奪われたくないから…28.3%
そのため、婚活の場において、男性の「資産」や「年収」を確認することは、贅沢をしたいからではなく、自分の生活と将来を守るための必須事項。「愛があればお金なんて」という綺麗事は、特にこの年齢になると通じることなく、相手の通帳の中身やお墓の問題まで、最初の段階でクリアにしておきたいことは、若い世代よりもシビアです。
シニア婚活は、「ときめき」よりも「安らぎ」と「安全」を求める場です。ずっと1人で生きてきた男性がその背景を理解せず、「俺の金目当てか」と拒絶反応を示してしまうと、成婚への道のりは遠のいてしまうのかもしれません。
[参考資料]