(※画像はイメージです/PIXTA)

不動産投資は、古くから有効な資産形成手段として認識されてきましたが、その一方で、高額な初期投資や運用・管理の煩雑さから、個人の投資家にとっては敷居の高いものでした。しかし、近年、この状況を大きく変える存在として「不動産小口化商品」が注目を集めています。これは、不動産の「所有」という概念を、より多くの人々が共有できるようにした、現代的な金融手法です。本稿では、不動産小口化商品の本質から、その具体的なメリット、さらには相続・事業承継といった高度な活用法、そして最先端のデジタル技術との融合まで、多角的に解説してまいります。

分散投資の威力

投資の基本原則の一つに「分散投資」があります。不動産小口化商品は、この分散投資を低コストで、かつ効率的に実現できる強力な手段です。

 

1.都心オフィス×住宅×商業施設など複数物件に少額で参画

従来の不動産投資では、異なる種類の物件(オフィス、住宅、商業施設)に投資するためには、それぞれ莫大な資金が必要でした。しかし、小口化商品を利用すれば、たとえば「都心オフィスに1口、住宅に2口、商業施設に1口」というように、少額で複数の異なる物件に投資し、地域や用途のリスクを分散できます。

 

これは、特定の物件やセクターの景気動向に収益が左右されるリスクを大幅に低減します。

 

2.景気変動や金利変動リスクへの耐性

不動産市場は、景気動向や金利変動の影響を大きく受けます。しかし、不動産小口化商品は、複数の物件を組み合わせることで、特定の不動産市場の変動に耐性を持たせることが可能です。例えば、オフィス市場が低迷しても、住宅市場が堅調であれば収益全体の落ち込みを抑えることができます。

 

また、金利が上昇した際も、専門家がファンド全体の資産ポートフォリオを調整することで、リスクを最小限に抑えるよう努めます。

投資家にとっての総合メリット

不動産小口化商品は、従来の不動産投資の概念を刷新し、多くの投資家に新たな機会を提供します。

 

少額からプロ並みの分散投資を実現:資金の多寡にかかわらず、プロが厳選した優良物件に小額で投資し、効率的なリスク分散を図ることができます。

 

資産承継・相続税対策に有効:経営者や資産家は、小口分割の特性を活かし、円滑な資産承継や相続税の負担軽減を図ることが可能です。

 

オーナー体験・収益享受:煩雑な管理業務から解放されながら、定期的な収益分配金やイベントを通じて「不動産オーナー」の喜びを享受できます。

 

デジタル管理で安全・効率化:最近では、オンライン上で商品の購入や運用状況の確認、分配金の受け取りまで完結できるデジタルプラットフォームが増えており、より安全かつ効率的な投資が可能になっています。

 

これらの総合的なメリットは、不動産小口化商品が、現代の多様なニーズに応える、新しい資産形成の形であることを示しています。投資の選択肢を広げる上で、不動産小口化商品の特性を深く理解することは、極めて重要なステップと言えるでしょう。

 

 

黒瀧 泰介
税理士法人グランサーズ共同代表
公認会計士・税理士

 

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