(※写真はイメージです/PIXTA)
企業に求められる役割
給料は30年間ほぼ横ばい、日本経済も成長が停滞し、老後資金は2,000万円あっても足りないといわれる時代。そんななかで、奨学金を借りて大学に進学し、給与の高い会社や福利厚生の充実した会社を志望する学生を「甘えている」と片付けてよいのだろうか。
むしろ、こうした社会をつくりあげてきたのは大人たちであり、企業もその一端を担ってきた。人手不足を嘆くのではなく、若者に選ばれ、長く働き続けてもらえる組織をつくることが今後の課題である。
選ばれる企業となるためには、奨学金返済支援を「若者支援」として位置づける必要がある。奨学金の負担をともに背負う姿勢をみせることが、結果として企業の未来をも支えることになるのではないか。
〈参考〉
マイナビキャリアリサーチLab.
2026年卒 大学生キャリア意向調査6月<奨学金について>
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250725_98696/
2026年卒 大学生キャリア意向調査8月<学生の働くイメージと不安>
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250925_101435/
2025年卒大学生就職意識調査
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240416_74092/
2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>
大野 順也
アクティブアンドカンパニー 代表取締役社長
奨学金バンク創設者