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目指すべき「月利」は何パーセント?
ここからさらに計算を進めると、13勝7敗、つまり引き算をすると、「6勝分の貯金」が1か月で貯まります。
続いて、毎月6勝で得られるリターンがどういったものか。前提として、利益1:損切1のトレードをします。
損切に関しては、資金管理2%ルール(この後すぐ解説します)を使うので、1回のトレードに使う資金は2%です。そして、損切幅と利益幅は1:1、全く同じになるので、1回あたりの利益も、資金に対し2%となります。
ということで、掛け算をすると、毎月6勝(13勝7敗)×1回あたりの利益は2%=月利12%ペースになりますね。この計算に関しては、かなりの概算であり、簡略化したものですが、まずは目標をつかみやすいと思います。
ちょっと計算の話が多くて、FXを始めたばかりの方には大変だったと思いますが、結論として「月利12%」が目標となることが、ここで把握できると良いでしょう。
「資金管理2%ルール」とは?
前の項目で、「資金管理2%ルール」の話が出てきたので解説します。資金管理ルールとは、一言で言うと、「1回のトレードを、どのくらいのロット(通貨量)で取引するか」を定めたものです。
資金量に対して、大きすぎるロットでトレードをすると、連敗、もしくは1回の負けで資金の大半を失う、なんてことになりかねませんから、トレーダーは資金を守るために、この資金管理ルールを順守していくことになります。
そして、1回の損切を、「トレード資金の2%」の金額以内に抑えることを、資金管理2%ルールと呼びます。
具体的な例で解説します。例えば、口座の資金が100万円の場合、100万円の2%は2万円ですね。よって、1回の損切を2万円以内に抑えるのが2%ルール。
ここでは「損切幅10pips」を使うので、
となり、資金が100万円の場合は、1回のロットを20万通貨以内にすれば良い、ということがルールから求められます。
2%ルールを使う利点として、仮に10連敗したとしても、資金の約8割が残ることになるので、万が一、大きな連敗が発生したとしても、資金の大半が残っている安全な状態を保つことができます。
特に、手法の練習を始めたばかりの際は、間違ったポイントでトレードしてしまうことも多く、本来の勝率が出ないことは当然なので、2%ルールを超える高ロットでのトレードはしないことが大切です。