FXと聞くと、「ギャンブル」や「ハイリスク」といったマイナスイメージを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、専業トレーダーの加藤ムネヒサ氏いわく、目標とする「勝率」や一度に扱う「資金」を明確に定めることで、資金が激減するリスクを減らせるそうです。そこで、加藤氏の著書『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA)から一部抜粋・再編集し、FXで初心者が守るべき「鉄則」を紹介します。
夢物語に聞こえるが…元手の「30万円」を3年間で「1,085万円」に!? FXで稼ぐための“具体的なシミュレーション”【FXのプロが解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

月利12%が続くと、お金はどのくらい増える?

では、本題に戻り、「月利12%ペース」でお金が増えていくとどうなるか、試算していきましょう。元手資金は「30万円」として、30万円を月利12%で増やしていくとどうなるか見ていきます。

 

スタートが30万円、これが1か月後に12%増えることになるので、1か月後の金額は33万6,000円になりますね([図表2]のa)。

 

この要領で増やしていくと2か月後は、この33万6,000円が、さらに12%増えた数字となり、37万6,320円……と、どんどん増えていきます。“複利”で増えていくと、6か月後には「59万2,147円」。元手が30万円なので、倍くらいになります。

 

[図表2]月利12%ペースの試算
[図表2]月利12%ペースの試算

 

月利12%、これは複利だと、半年で資金が倍増するペースということが分かりました。ということで、さらに半年後、つまり、スタート地点から1年後に関しては「116万円」([図表2]のb)、元手資金の約4倍になります。

 

月利12%……というとあまりピンとこないかもしれませんが、1年間でかなり驚異的な増え方をしていることが分かります。これが複利の力です。

 

ここで、少し考えると「月利12%」をFXトレードで達成したことがある方は、意外に多いのではないかと思います。例えば、元手が10万円で、それが1か月トレードして11万2,000円になっていた、くらいの増え方です。

 

どうでしょうか。これぐらいの増え方であれば、多くの方が経験されたことがあるのではないでしょうか? 何が言いたいかというと、月利12%は現実的ではない数字……では全くなく、誰もが達成できたことのある数字なのです。

 

ただ、FX経験者の方はご存じのとおり、この月利12%を“安定させる”ことが難しいのですが、そこに関しては、しっかりと学んで、継続練習していくことで、達成していきたい目標となりますね。

 

繰り返しになりますが、月利12%であれば、誰もが一度は達成したことがある身近な数字だと思っています。これがあまりにも難しい数字であると、最初から、3年でFIREを諦めてしまうかもしれませんが、「月利12%で良いんだな」となれば、現実的に無理な月利、ド派手な勝率は要らないわけですね。

 

さて、さらに2年後、3年後……の利益に関しても見ていきますが、一点、「税金」に関して考慮する必要があります。1年目で言うと、116万円にかかってくる税金を計算する必要がありますね。30万円から116万円に増えたので、差額の86万円ほどの利益が出たことになり、この利益に対し、税額を計算します。