FXと聞くと、「ギャンブル」や「ハイリスク」といったマイナスイメージを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、専業トレーダーの加藤ムネヒサ氏いわく、目標とする「勝率」や一度に扱う「資金」を明確に定めることで、資金が激減するリスクを減らせるそうです。そこで、加藤氏の著書『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA)から一部抜粋・再編集し、FXで初心者が守るべき「鉄則」を紹介します。
夢物語に聞こえるが…元手の「30万円」を3年間で「1,085万円」に!? FXで稼ぐための“具体的なシミュレーション”【FXのプロが解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

“勝率”と“月利”の目標について

“3年でFIRE”を達成するためのトレードの目標について、必要な勝率と、月利の考え方を見ていきましょう。

 

まず、「勝率面」についてですが、最終的に「勝率65%」を目指していきます。このくらいの勝率が出てくると、3年でFIRE達成に近づくと考えているので、その根拠に関しても、のちほど検証します。

 

勝率65%が高いのか、低いのかに関しては、個人の捉え方があると思いますが、利益1:損切1の手法で、65%を目指すことになります。

 

ここで、勝率目標が「8~9割」などと、あまりにも高すぎると、1回1回のトレードが「負けられない!」と、プレッシャーになってしまいますよね。その緊張の中、どうしても勝ちたいあまりに、損切をずらしてしまったり、利確を早めてしまったり、ルールを破ってしまう可能性があるので、高すぎる、現実離れした勝率は設定しない方が良いでしょう。

 

それも踏まえた目標が「65%」です。利益10pips:損切10pipsの損益比で、2勝1敗ペース(=66%)に近いものを、最終目標として達成すれば良いわけです(注:あくまで最終目標。練習段階では、さらに低くて当然であり、焦らなくて大丈夫)。3回トレードしたならば、2回は勝ち、残り1回はしっかりとルールどおり損切していく。そういったペースになります。

 

では、勝率65%だと、具体的にどういったリターンになるのかを検証します。また、ここで「1日何回トレードするか?」については、「1日1回のトレード」と仮置きしたいと思います。

 

勝率と同じく、トレード回数も、現実離れした目標になると、達成が難しくなります。そこで、今回は忙しい方でも実現しやすいものとして、1日1回のトレードと設定しました。その前提で考えると、1か月は約20営業日になるので、「毎月のトレード回数の目安は20回」になります。

 

では、計算してみましょう。

 

毎月の目標トレード回数「20回」×目標勝率「65%」=勝ち数は「13勝」

 

つまり、1か月20営業日で勝率65%、この目標を達成していくと、13勝7敗のペースになります。