FXでは誤った判断が大きな損失に繋がってしまうことも少なくありません。専業トレーダーの加藤ムネヒサ氏によれば、安定して勝てていないトレーダーには「共通点」があるといいます。そこで、加藤氏の著書『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA)から、FXで長期的に利益を出し続けるコツをみていきましょう。
FXで「勝てるトレーダー」と「勝てないトレーダー」の“ほんの些細な”違い【FXのプロが解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

利益は月ごとに大きく変動する

FIRE達成の重要なポイントをお伝えします。ここから話すことは、FXという長期戦を勝ち抜く上で、とても大切ですので、定期的に振り返りましょう。

 

結論としてお伝えしたいのが、「相場には値動きの良い時期、悪い時期がある」ということ。これは、FX経験者のほとんどの方がすでに知っているとおり、相場にはトレンド相場、ノントレンド相場があるのです。

 

トレンド初動=追随期を狙う「トレンドフォロー手法」は、トレンドのある相場環境でリターンが出やすくなります。反対に、ボラティリティ(値動き)がないなど、ノントレンドの相場環境では、リターンを出しづらくなっています。

 

このように、相場には、値動きが良い時期と悪い時期があるので、それに合わせる形で手法の成績は変化していきます。

 

例えば、農業や漁業の収穫(獲)量が、“季節や天候次第”で毎月変わることは、皆さんお分かりいただけるでしょう。FXも、これと全く同じ。FXも相場次第で、毎月、収益にはムラが発生するのです。毎月のリターンが綺麗にピッタリ揃うことはあり得ないわけです。

 

相場が良い月は、普通の月に比べて、4倍や5倍の利益になったりしますし、反対に、値動きが悪い月は、どんなに正しいトレードをしても、利益がゼロになったり、ややマイナスになったりすることも有り得ます。それくらい、FXの月ごとの成績は大きく変わりやすいことを、あらかじめ知っておくことが大切です。

 

それを知らずに、毎月のリターンを、まるで“会社のお給料”のように、綺麗にぴったり揃えようとすると、“相場に合っていないトレードをする”ことになりますよね。

 

値動きが悪い中、無理をしてリターンを出そうとすると、変なポジションを持つ→損切位置をズラす→大きな含み損をなんとかしようとナンピンする→どうしようもなくなり、イチかバチかの高ロットで勝負→当然負けて、取り返しのつかない大損に……というような悪循環に入っていきます。