FXと聞くと、「ギャンブル」や「ハイリスク」といったマイナスイメージを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、専業トレーダーの加藤ムネヒサ氏いわく、目標とする「勝率」や一度に扱う「資金」を明確に定めることで、資金が激減するリスクを減らせるそうです。そこで、加藤氏の著書『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA)から一部抜粋・再編集し、FXで初心者が守るべき「鉄則」を紹介します。
夢物語に聞こえるが…元手の「30万円」を3年間で「1,085万円」に!? FXで稼ぐための“具体的なシミュレーション”【FXのプロが解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

「3年でFIRE」は実現可能?シミュレーションの結果は

FXに関する税金は、20.315%(注:分離課税、国内FXの場合。執筆時点の税制にもとづく)と試算しています。ということで、116万円から税金の17万円を引いて、「99万円」が期末に残る金額になるので、2年目のスタートは、この99万円からになります。

 

税金を考慮しても、資金がたった1年で3倍強に増えるペースです。2年目のスタートは約100万円なので、2年目の最終的な結果としては、この3倍強である328万円まで資金が増えていることになります。元手30万円から、2年で当初の資金を10倍に増やすことができました。

 

そして、いよいよ3年目。

 

3年目のスタートが、328万円。表を見ると、1か月で40万円ほど増えています([図表2]のc)。月当たり40万円、44万円……といった増え方になっているので、3年目に入ってくると、月利12%ペースのもと、毎月のFX収入が40万円を超えてくることになります。

 

収入が40万円を超えてくると、FXによる独立も、現実的に見えてくる数字ではないでしょうか。

 

最後に、3年目が経過し、最終的な税引き後の元本となる資金は「1,085万円」([図表2]のd)。1,000万円の大台に達しました。30万円から1,000万円になることが、この3年間で得られたシミュレーション結果となります。

 

FIRE(経済的自由)にはいろいろな種類があります。例えば、3億円稼いで、一生働かなくてOK……というのが、完全FIREの定義です。

 

一方、仕事を辞めてしまって、他のサイドビジネスだけで生計を立てることを「サイドFIRE」と言いますが、月利12%ペースであれば、サイドFIREが達成できます。

 

ちなみに4年目以降、どんな月収の増え方になるかというと、4年目のスタートが1,085万円で、次の月が1,215万円となっているので、差額は130万円。もうここでは、FXの月収が100万円を超えてくるペースであることが分かります。そうなると、完全FIREが達成できそうな金額となってきますよね。

 

ここでは、月利12%の試算表を見ていただきました。3年でFXの年収が1,000万円強になるので、そちらを3年でFIREの1つの根拠としておきたいと思います。

 

試算から言えることは、大きな元手も必要なく、月利もそれほど派手なものではなく、現実的にできる数字を求めていけば、3年後に大きな金額であったり、サイドFIREの達成であったり、は見えてくるので、ぜひ前向きなマインドでFXを実践していきましょう。

 

 

加藤 ムネヒサ

専業トレーダー