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夫婦の日常を変える定年退職…自分勝手な未来を描いていないか?
実は、夫の定年退職は、多くの妻にとって大きな環境の変化であり、ストレスの原因となりうることが指摘されています。ストリートアカデミー株式会社が40代以上の既婚女性に対して行った調査によると、「配偶者の老後の過ごし方に、金銭面以外の不安を感じるか」という問いに対し、「強く感じる」「まあ感じる」を合わせて50.5%が不安を感じると回答しました。実に半数以上の妻が夫の老後の過ごし方に懸念を感じています。
調査では7割近くの妻が夫に対して「定年前活動(定活)*をしてほしい」と回答し、自由回答では「定年した後、家に籠って欲しくない。外に出る事や打ち込めること、楽しみをもってもらいたい」「家にいるよりは、社会とのつながりを持ってほしい」「仕事ばかりで趣味に打ち込む様子がなく、魅力的でないと一緒にいるのも嫌になりそう」といった声が聞かれました。
*より良い老後生活を過ごすために、定年退職する前から準備すること
仕事人間であることが多い夫が、家に引きこもるのではないか、という心配はもちろん、夫がずっと家にいることで、妻の自由が奪われてしまうという懸念がリタイア後の夫婦生活にはつきまといます。夫が仕事をしていれば、自分のペースで家事をしたり、友人と食事に行ったりなど、妻は妻で確立された日常がありました。それが夫の定年で崩れ去ってしまう――思わず、堪えられない、という言葉がこぼれてしまうのも仕方がありません。
豊かな老後は、貯金や退職金の額だけでは測れません。本当に必要なのは、「第二の人生」をどう生きていくか、夫婦で語り合う時間だったのかもしれません。
[参考資料]
厚生労働省『令和6年高年齢者雇用状況等報告』
ストリートアカデミー 株式会社『【調査レポート】夫に「定年前活動」をしてほしい女性、約7割。夫の老後の過ごし方に、金銭面以外の不安を感じている女性は約5割』