SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)の「信用取引」について、SBIネオトレード証券で始めるメリットをはじめ、信用取引口座の開設方法や注文方法、SBI証券の信用取引との違いなどを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
SBIネオトレード証券の「信用取引」のメリットは?始め方や注文方法を解説【制度信用の買方金利は主要ネット証券で最低】

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SBIネオトレード証券は、手数料が安いことで人気だった旧ライブスター証券が2020年10月にSBIグループ入りし、2021年1月に現在の社名に変更した証券会社です。

 

本記事では、SBIネオトレード証券の信用取引に焦点を当て、

 

「他社で信用取引をしているけれど、SBIネオトレード証券の信用取引ってどうなの?」

「SBIネオトレード証券で信用取引を始めるには?」

「SBI証券の信用取引との違いは?」

 

のような疑問を持っている人に、SBIネオトレード証券で信用取引を始めるメリットや注文方法を解説します。

 

先に結論を伝えると、SBIネオトレード証券の信用取引は主要ネット証券5社(SBI証券、楽天証券など)と比較しても取引コストが安く、積極的に利益を狙いたい人におすすめです。

 

最後まで読めば、納得感を持ってSBIネオトレード証券で信用取引を始められます。

 

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1. SBIネオトレード証券で「信用取引」を始めるメリット5つ

SBIネオトレード証券の信用革命
(引用:SBIネオトレード証券)

 

信用取引は、証券会社に現金や株式を担保として預け、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りて売ったりできる仕組みです。レバレッジをかけることで、自己資金の約3.3倍の金額の取引が可能になります。

 

早速、SBIネオトレード証券で信用取引を始めるメリットを次の5つに絞って紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

メリット①:信用取引の取引手数料が無条件で無料

信用取引手数料をいち早く無料化
(引用:SBIネオトレード証券)

 

SBIネオトレード証券では、2019年12月より取引手数料が無料で信用取引ができる環境が整っています(期日返済や強制返済、電話注文を除く)。

 

SBI証券と楽天証券も、2023年9~10月から信用取引の取引手数料が無料になりました。ただし、SBI証券は「電子交付」の設定、楽天証券は「ゼロコース(RクロスとSOR利用が必要)」の設定が条件となっています。

 

しかし、SBIネオトレード証券は信用取引の取引手数料が無条件で無料なので、他社から乗り換える場合でもスムーズに信用取引を始められます。

 

メリット②:制度信用取引の買方金利が2.30%で主要ネット証券5社より低い

SBIネオトレード証券の信用革命
(引用:SBIネオトレード証券)

 

信用取引は証券会社にお金や株券を借りて売買する仕組みなので、“レンタル料”として金利を支払う必要があります。そのため、信用取引を行う証券会社を選ぶ際は、金利の水準を意識することが重要です。

 

信用取引の取引手数料が無料であっても、コストゼロで取引できるわけではありません。

 

「制度信用」と「一般信用」を比較

制度信用と一般信用

 

信用取引には、「制度信用」と「一般信用」の2種類があります。それぞれの違いを、SBIネオトレード証券における金利とともに比較します(金利はすべて年率)。

 

■SBIネオトレード証券の「信用取引」比較

  制度信用 一般信用
対象銘柄 取引所指定の
制度信用貸借銘柄
証券会社
(SBIネオトレード証券)
が独自に定めた銘柄
取引手数料 無料 無料
買方金利 2.30%
(最良優遇金利1.19%)
2.75%
貸株料
(売建時)
1.10% 売建不可
(買建のみ)
返済期限 最長6ヵ月 原則無期限
逆日歩 買建:受取り
売建:支払い
なし

 

制度信用は証券取引所がルールを定めて運営しているのに対し、一般信用は各証券会社が独自にルールを定めて運営しています。

 

一般信用でも信用売り(空売り)ができる証券会社もありますが、SBIネオトレード証券の一般信用では空売りができず、信用買いのみとなっている点が特徴です。

 

・主要ネット証券5社の「信用取引」の金利・貸株料と比較

コスト
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

次に、SBIネオトレード証券と主要ネット証券5社(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券)の信用取引の金利・貸株料を比較します(金利はすべて年率)。

 

■「信用取引」の金利・貸株料の比較表

証券会社 制度信用 一般信用
買方金利 貸株料
(売建時)
買方金利
SBIネオトレード証券のロゴ 2.30%
(標準時)
1.10% 2.75%
1.19%
(最良優遇金利)
SBI証券のロゴ 2.80% 1.10% 2.80%
楽天証券のロゴ 2.80% 1.10% 2.80%
2.28%
(優遇金利)
2.10%
(優遇金利)
松井証券のロゴ 3.10% 1.15% 3.10%
マネックス証券のロゴ 2.80% 1.15% 3.47%
三菱UFJ eスマート証券のロゴ 2.98% 1.15% 2.79%

※ 金利はすべて2025年7月31日時点

 

SBIネオトレード証券の制度信用の買方金利は2.30%(年率)となっており、主要ネット証券5社より低く、最安です(赤文字の箇所)。

 

楽天証券で優遇金利が適用されると買方金利は2.28%(年率)となり、SBIネオトレード証券の通常の買方金利2.30%(年率)より低くなります。

 

ただし、楽天証券でこの優遇金利が適用されるには「判定月の信用新規建取引の約定金額の合計が5億円以上」などの条件をクリアする必要があり、容易ではありません。

 

一方、SBIネオトレード証券の制度信用の買方金利は無条件で2.30%(年率)なので、初めからコストを抑えて信用取引ができます。一般信用の買方金利も2.75%(年率)で業界内で最安の設定です。

 

・制度信用金利優遇プログラム

制度信用金利優遇プログラム
(引用:SBIネオトレード証券)

 

SBIネオトレード証券には、制度信用の買方金利が1.19%(年率)まで引き下がる金利優遇プログラムがあります。

 

ただし、優遇金利の適用には、以下の①と②の表のどちからの条件をクリアする必要があります。

 

① 純入庫と純入金額に応じて優遇

優遇金利
(年率)
判定条件
(入庫額×1.5と入金額の合計)
1.19% 10億円以上
1.48%

5億円以上
10億円未満

1.75%

5,000万円以上
5億円未満

 

② 信用約定代金と建玉残高に応じて優遇

優遇金利
(年率)
判定条件
1.80%

信用新規建約定代金合計額:5億円以上
または
信用残高:5億円以上

2.19%

信用新規建約定代金合計額:1億円以上5億円未満
または
信用残高:1億円以上5億円未満

 

1.5倍換算となるため、①の「株式の入庫」の条件のほうが、やや達成しやすくなっています。

 

ただし、投資初心者にはハードルが高いため、今の段階では頭の片隅に置いておく程度で問題ありません。

 

・金利の違いによるコストのシミュレーション結果

電卓
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBIネオトレード証券の信用取引の金利を把握できても、「1日あたり何円かかるの?」「年率で0.5%違うと、どれくらい違うの?」などと疑問に思う人は多いはずです。

 

そこでここでは、金利の違いでどの程度コストが変わるかのシミュレーション結果を紹介します。

 

比較するのは、SBIネオトレード証券の標準買方金利2.30%と、2.80%と3.10%の証券会社です(いずれも年率)。

 

制度信用で1,000万円分を買い、1日・5日・10日・30日保有した場合の金利コストを比較します(小数点以下は切り捨て)。

 

【パターン1】

証券会社 金利
(年率)
日数
1日 5日 10日 30日
SBIネオトレード証券(①) 2.30% 630円 3,150円 6,300円 18,900円
A証券(②) 2.80% 767円 3,835円 7,671円 23,013円
金利コスト差額
(②ー①)
137円 685円 1,371円 4,113円

 

【パターン2】

証券会社 金利
(年率)
日数
1日 5日 10日 30日
SBIネオトレード証券(①) 2.30% 630円 3,150円 6,300円 18,900円
B証券(②) 3.10% 849円 4,246円 8,493円 25,479円
金利コスト差額
(②ー①)
219円 1,096円 2,193円 6,579円

 

保有金額にもよりますが、SBIネオトレード証券の制度信用で買建玉1,000万円分を保有した場合、1日あたりの金利コストは630円です。金利2.80%のA証券と比べると137円、金利3.10%のB証券と比べると219円の差額になります。

 

1日のコスト差はわずかですが、保有期間が長くなったり、運用額が増えたりすると、その差は拡大します。

 

そのため、主要ネット証券5社より制度信用の買方金利が低いSBIネオトレード証券を利用すると、金利コストを抑えつつ、効率的な取引が可能になります。

 

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メリット③:多機能で直感的に操作できる取引ツール

SBIネオトレード証券の取引ツール
(引用:SBIネオトレード証券)

 

SBIネオトレード証券では、多機能で直感的に操作できる次のような取引ツールを無料で利用できます。

 

  • PC向け:NEOTRADER、NEOTRADE W、カブ板
  • スマホアプリ:NEOTRADER for iPhone&Android

 

また、「ドテン機能」や最良気配でワンクリックで発注ができる「2WAY注文」など、信用取引でアクティブにトレードしたい人に便利な機能が数多く用意されています。

 

さらに、PCダウンロード版の取引ツールは板注文に特化しており、株価の変動を逃さずスピーディに発注できるのも特徴です。

 

筆者は以前、SBIネオトレード証券の前身、ライブスター証券をメインで取引をしていました。

現在のサイトデザインはライブスター時代のものを引き継いでおり、シンプルで使いやすい設計は今も昔も変わりません。

吹き出し
筆者のコメント

 

メリット④:5種類の特殊注文で多様な投資戦略の実行が可能

SBIネオトレード証券で利用できる注文方法
(引用:SBIネオトレード証券)

 

SBIネオトレード証券では、通常の「成行注文」と「指値注文」のほかにも、次の5種類の特殊注文を利用できます。

 

・逆指値S注文(条件に合致するまでは取引所に発注されない)

指定した価格以下になったら成行(指値も選択可)で「売り」、または指定した価格以上になったら成行(指値も選択可)で「買い」

 

・逆指値M注文(条件に合致するまでは取引所に発注されない)

指定した価格以上になったら成行(指値も選択可)で「売り」、または指定した価格以下になったら成行(指値も選択可)で「買い」

 

・OCO注文

2つの注文を同時に発注し、どちらか一方が約定したらもう一方の注文を自動的にキャンセル

 

・IFD注文

新規注文と、その新規注文が約定した際に有効になる決済注文を同時に発注

 

・IFDO注文

新規注文と、その新規注文が約定した際に有効になる2つの決済注文(OCO注文)を同時に発注

 

 

上記のような特殊注文を活用すれば、取引時間中に相場をチェックできない人でも、新規注文から決済注文までを自動で発注できます。また、値動きが大きく収益チャンスの多い寄付に限定した取引も可能です。

 

さらに、2025年3月からは執行条件に「大引け指定」が追加(一部注文は対象外)され、これまで以上に多様な投資戦略を実現できるようになりました。

 

メリット⑤:SBIグループの信用力とサポート体制

カスタマーサポートのイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBIネオトレード証券は、SBIグループの一員として信頼性のある運営基盤を持っており、ネット証券に不安がある人も安心して取引できます。

 

コールセンターなどのサポート体制も整備されているため、信用取引を始めるときに疑問が生じても、経験豊富なスタッフに電話で質問をして解決できます。

 

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■SBIネオトレード証券のカスタマーサポート

 

  • 0120-441-250(固定電話)
  • 0570-550-290(携帯電話)
  • 受付時間:平日8時~17時

 

2. SBIネオトレード証券で「信用取引口座」を開設する方法

SBIネオトレード証券「信用取引口座」開設方法

 

SBIネオトレード証券で信用取引を始めるには、株式等を売買する「総合口座」とは別に「信用取引口座」の開設が必要です。総合口座との同時開設も可能ですが、ここでは、あとから信用取引口座を申し込む流れを紹介します。

 

SBIネオトレード証券に限らず、信用取引口座を開設するには証券会社の審査に通過する必要があります。そのため、開設基準を満たしていない場合は開設できません。

SBIネオトレード証券の信用取引口座の開設基準(個人の場合)

・国内に居住し、かつ口座開設時の年齢が満18才以上であること
・当社より常時電話連絡が可能であること
・株式等の投資経験があること
・「投資目的が信用取引の商品特性に照らして適切であること
・「信用取引の契約締結前書面」および「株式信用取引 取引概要」等の内容を確認し、かつ株式信用取引の基本的な仕組が理解できていること
・金融資産(現金、預貯金、有価証券等)を300万円以上保有していること
・登録金融機関業務に従事されていないこと
・金融商品仲介業を営んでいないこと
・本申し込みを行う個人が、法人の代表者または取引担当者として選任され、別に当社において、法人名義により株式信用取引もしくはCFD取引を行っている場合、また、その取引において当社の定める約款・規程および諸規則等に反する行為がないこと
・その他当社が定める基準を満たすこと

たとえ審査に落ちても、株式投資(現物取引)の経験を積んだり、金融資産を増やしたりすることで、審査基準に引っかかった項目を解消できれば、再度申し込めます。ただし、虚偽の申請はやめましょう。

 

■SBIネオトレード証券で「信用取引口座」を開設する流れ

 

  1.  上部メニューの「信用取引」をクリック
  2. 「申込む」をクリック
  3. 「書面表示」をクリックして一読する
  4. 「内容に同意する」にチェックを入れる
  5. 「同意する」をクリック
  6.  審査結果を待つ
  7.  2営業日程度で「お知らせ」に審査結果が届く

 

信用取引口座を開設するには、SBIネオトレード証券にログイン後、上部メニューより「①信用取引>②申込む」の順にクリックします。すると、信用取引の口座開設基準を満たしているかのチェックが行われます。

 

信用取引口座の開設方法
(引用:SBIネオトレード証券)

 

審査基準を満たしておらず、「お客様の登録情報では、現在手続きを行うことができません」というエラーが表示される場合は、「投資目的」の情報を確認・変更すると通過できる場合があります。

 

続いて、重要事項の書面を表示して一読し、「内容に同意します」にチェックを入れ、「同意する」をクリックしてください。

 

書面表示
(引用:SBIネオトレード証券)

 

すると、SBIネオトレード証券側で信用取引口座の開設の可否の審査が始まります。

 

審査には最短でも2営業日かかり、審査結果はログイン後のお知らせ画面に掲載されます。

 

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3. SBIネオトレード証券の「信用取引」の注文方法(信用買い)

SBIネオトレード証券「信用取引」注文方法(信用買い)

 

SBIネオトレード証券の信用取引口座を開設できたら、実際に注文を出してみましょう。

 

ここでは、「日経レバレッジETF(銘柄コード:1570)」を10株、制度信用の「信用買い」でPCから発注する方法を紹介します。手順は次の5ステップです。

 

 

順番に解説します。

STEP1:ログインする

SBIネオトレード証券にログインします。ログイン時には、不正アクセス防止のための「二段階認証」が必要です。

 

なお、ダウンロード版のPC取引ツールやスマホアプリから発注する場合も注文の流れは同じです。目的や利用する環境に応じて使い分けてください。

 

STEP2:「信用取引」メニューを開く

ログイン後、上のメニューから「信用取引」をクリックしてください。

 

信用取引メニュー

 

STEP3:売買する銘柄の注文画面を表示する

信用取引のメニューが表示されたら、左のメニューから「新規注文」をクリックします。

 

売買する銘柄を表示する方法はいくつかありますが、今回は銘柄コードを直接入力します。銘柄コードがわからない場合は、右側の「銘柄検索はこちら」から探すことも可能です。

 

取引する銘柄は「日経レバレッジETF(1570)」なので、銘柄コードの入力欄に「1570」と入力し、「時価更新」をクリックしてください。

 

新規注文

 

STEP4:注文内容を入力する

該当銘柄の「新規注文」の画面が表示されたら、注文内容を入力していきます。

 

新規注文(入力)

 

今回は「通常注文」から行います。

 

「売買」では、これから発注する信用取引の種類を選択します(今回は「制度信用」の新規買い)。

 

あとは現物取引と同様、「口座区分」や「株数」、「執行条件(今回は指値)」、「価格」、「注文の期限」を入力します。

 

なお、画面右上の「自動更新」をONにすると、板状況(売買注文の価格と数量を示した情報)をリアルタイムで見ることができます。標準ではOFFになっているため、ONに切り替えることで、発注する価格を決める参考になります。

 

すべて入力したら、「注文確認へ」をクリックします。

 

STEP5:取引パスワードを入力し、「注文する」をクリック

入力した注文内容が表示されるので、慎重に確認してください。

 

最後に取引パスワード(取引暗証番号)を入力し、「注文する」をクリックしましょう。

 

新規注文(確認)

 

次の画像のように、「ご注文を承りました」と表示されたら、発注は完了です。

 

新規注文(受付)

 

なお、下の「注文約定照会/訂正取消一覧画面へ」をクリックすると、注文状況を確認できます。約定前であれば、ここから訂正や取消もできます。

 

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4. SBIネオトレード証券の「信用取引」の注文方法(返済売り)

SBIネオトレード証券「信用取引」注文方法(返済売り)

 

信用取引の新規買いをしたら、今度は反対売買の返済売りの注文を出す方法を紹介します。

 

 

順番に解説します。

STEP1:返済する建玉を選択する

SBIネオトレード証券にログイン後、「信用取引」メニューから、「返済注文」を選択しましょう。「信用建玉一覧」から建玉(未決済の信用取引のポジション)の一覧を表示させ、そこから返済注文を出すこともできます。

 

返済注文

 

返済する建玉を探し、「一括返済」もしくは「返済」をクリックしてください(今回は「一括返済」を選択)。

 

一括ではなく、少しずつ返済する場合は、「返済」を選択します。

 

STEP2:個別返済の注文内容を入力する

「個別返済」の画面が表示されたら、注文内容を入力していきましょう。返済株数、価格などを入力します。

 

右側の板情報の「自動更新」をONに切り替えると、現在の株価をリアルタイムで見ることができます。

 

個別返済

 

すべて入力したら、「注文確認へ」をクリックします。

 

STEP3:取引パスワードを入力し、「注文する」をクリック

入力した注文内容を確認後、取引パスワード(取引暗証番号)を入力し、「注文する」をクリックしましょう。

 

個別返済(確認)

 

信用取引メニューの「注文照会(信用)」をクリックすると、現在の注文状況を見ることができます。

 

注文照会(信用)

 

約定すると、注文状況「全部約定」と表示され、概算返済損益も表示されます。

 

今回は28,380円で10株約定し、200円の利益(=値上がり幅20円×10株)となりました。

 

初めは少額で信用取引を始めて、徐々に慣れていきましょう。

 

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5. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)
 

最後に、SBIネオトレード証券の信用取引に関するよくある質問に7個回答します。

Q1. SBIネオトレード証券で信用取引を始めるときの注意点(デメリット)は?

SBIネオトレード証券の信用取引のデメリットをあえて挙げると、一般信用で信用売り(空売り)ができない点です。

 

これにより、株主優待狙いのリスクヘッジ戦略「優待クロス(つなぎ売り)」が使えないほか、制度信用の返済期限(6ヵ月)より長い期間の信用売りができないなど、一部の投資戦略に制約が生じます。

 

Q2. SBIネオトレード証券で信用取引をするなら、「制度信用」と「一般信用」のどっちのほうが得ですか?

「制度信用」と「一般信用」のどちらが適しているかは、投資スタイルや目的によって異なります。

 

制度信用は、一般信用より買方金利が低く設定されていることや、返済期限が6ヵ月であることから、短期~中期で比較的大きな金額を取引したい人に向いています。また、SBIネオトレード証券の一般信用は信用売りができないため、空売り戦略を考えている人には制度信用の一択となります。

 

一方、一般信用の返済期限は原則無期限のため、長期で買建玉を保有したい人に向いています。また、一般信用では証券会社が独自に選定した銘柄が対象となるため、制度信用では対象外の銘柄も取引できる場合もあります。

 

Q3. 信用取引をするなら、「SBIネオトレード証券」と「SBI証券」のどっちがおすすめですか?

どちらもSBIグループのネット証券ですが、信用取引の条件は異なるため、投資スタイルによって使い分けましょう。

 

SBIネオトレード証券の信用取引は、コスト最優先で、主に信用買いを行うアクティブトレーダーにおすすめです。

 

一方、SBI証券はSBIネオトレード証券よりも金利はやや高めですが、一般信用での信用売りもできます。そのため、空売り戦略を多用する人や、総合力を重視する人におすすめです。

 

Q4. 現物取引の手数料プランを変更すると、信用取引の取引手数料も変わりますか?

SBIネオトレード証券の現物取引の手数料プランには、「一律プラン」と「定額プラン」の2種類があります。

 

  • 一律プラン:1注文ごとの約定代金に応じて手数料が決まる
  • 定額プラン:1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる

 

信用取引の取引手数料は無条件で無料なので、現物取引の手数料プランを変更しても、信用取引の取引手数料に影響はありません。

 

Q5. SBIネオトレード証券の「信用取引管理料」はいくらですか?

信用取引管理料とは、信用取引にかかる管理コストのことで、SBIネオトレード証券では、1株につき0.11円(11銭、税込)が発生します(売買単位が1株の銘柄は、1株あたり110円)。

 

この管理料は、新規建ての約定日から1ヵ月目ごとの応当日を迎えるたびに発生し、建玉を返済する際に経過した月数分がまとめて徴収されます。なお、金額は最低で110円(税込)、最高で1,100円(税込)です。

 

Q6. SBIネオトレード証券の「信用取引名義書換料」はいくらですか?

名義書換手数料とは、権利落ち日をまたいで買建玉を保有した場合に発生する権利処理手数料のことです。SBIネオトレード証券では、売買単位あたり55円(税込)かかります。

 

Q7.「信用取引の手数料負け」とは何ですか?

「信用取引の手数料負け」とは、信用取引で得られる利益よりも、手数料や金利・諸経費のほうが高くなり、実質的に損をする状態のことを指します。

 

信用取引を行う場合は、金利や逆日歩など信用取引特有のコストを理解し、低コストの証券会社を選ぶことをおすすめします。

 

6. まとめ

(SBIネオトレード証券公式YouTubeチャンネル『信用取引/仕組みや活用方法』)

 

この記事では、SBIネオトレード証券の信用取引のメリットや注文方法を中心に解説しました。

 

SBIネオトレード証券の信用取引は、取引手数料が無料なうえ、他社より低い金利で取引できるのが大きな特徴です。そのため、コストを抑えて利益を最大化したいアクティブトレーダーに特におすすめとなっています。

 

ただし、信用取引は証券会社からお金や株券を借りて、自己資金以上の取引ができる仕組みのため、現物取引よりもリスク管理が重要になります。そのため、委託保証金や保証金維持率、追証、逆日歩など、信用取引特有のルールや用語をしっかり理解したうえで、慎重に取り組むことが大切です。

 

また、SBIネオトレード証券では、国内株式を現物取引で購入する際、1日の約定代金の合計が100万円以下であれば取引手数料が無料になります(定額プランの場合)。

 

主要ネット証券と比較しても遜色ない水準のサービスを提供しているため、SBIネオトレード証券はメイン口座としてはもちろん、サブ口座としてもおすすめです。

 

本記事が、SBIネオトレード証券で信用取引を始める一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

 

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