(※写真はイメージです/PIXTA)
心と生活の変化
Aさんは、嫁と孫に一通ずつ手紙を書いて、自分の気持ちを伝えることに。書きながら、思いが高ぶり、Aさんは声をあげて泣いてしまいました。孫宛ての手紙には、「お返事ちょうだいね。どれだけ大きくなったか見たいから写真も送ってね」と添えましたが、いまのところ二人からは返事がありません。
「もしかしたら手紙は読まれていないかもしれません。ですが、誕生日には小さなものでもプレゼントを送っていきたいです。孫が大きくなったときに、私を思い出して連絡をくれることを願って待ち続けます」とAさんはいいます。
それから、Aさんの生活も少し変化しました。嫁と孫が出て行ってから家に引きこもってばかりいたものの、「将来、孫の進学などでお金が必要になるかもしれない。もし、会いに来てくれたら元気な姿を見せたい」と思うように。Aさんの年金は月額12万円程度。生活費の足しになれば、生活に張り合いが持てればと、パートとして働きはじめたようです。
身体を動かすことや人との交流は、寂しさを和らげるだけでなく、心身の健康を保ち、日々の充実感を高めることにつながるでしょう。66歳はまだ若いといえる年齢です。一人でも豊かな人生を歩んでいってほしいですね。
川淵 ゆかり
川淵ゆかり事務所
代表