“タイパ”が重視される現代では、食事も簡単に済ませたいと“とある飲み物”を日常的に飲んでいるという人は少なくないはずです。しかし、『血糖値は食べながら下げるのが正解』(KADOKAWA)著者で糖尿病専門医の大坂貴史氏は、その飲み物について「おすすめしない」と断言します。その飲み物とはいったいなんなのか……理由とともに、血糖値安定のために摂取したい食品もあわせてみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
ビタミン不足が気になる人へ…糖尿病の専門医が「やめたほうがいい」と断言する“意外な飲み物”【代わりに食べるべき“ある果物”とは?】
「ベジファースト」に医学的根拠ナシ…順番より「量」を気にして
「先生、野菜を先に食べる“ベジファースト”で、血糖値は上がりにくくなるんですよね?」
「“ベジファースト”をしていますか?」
「必ずではないですが、思い出したときには先に野菜を食べるようにしています」
「では、それを継続でいいと思いますよ。ただ、野菜を先に食べるだけで血糖値が上がりにくくなることを示す決定的な報告は出ていないんですよ」
え、何ですと? と、面食らった顔をしているのが先生にもわかったよう。先生も苦笑いをしながら、教えてくれた。
「根拠が乏しいこともあって、糖尿病の食事指導の項目からもベジファーストについての記載は削除されています。とにかく野菜を全部先に食べきってからほかのおかずに手をつけるという順序を徹底する必要はありません。温かいものは温かいうちに。料理をおいしく食べられるタイミングで食べればいいと思いますよ」
メディアで言われている情報を鵜呑みにしている自分に気づいた。
〈先生からの処方箋〉
野菜には手間をかけなくていい。食べる順よりも“適切な量を食べる”ことが大事!