(※写真はイメージです/PIXTA)

少ない自己資金で始められることから注目を集めている「アパート経営」という投資。年収700万円以上、自己資金300万円でスタートできるハードルの低さは魅力的ですが、実際にどのような形で運用しているのか、イメージが湧かない人も多いのではないでしょうか。今回は東証プライム上場企業で勤務しつつ、実際にケイアイスター不動産のアパートを所有しているT氏(30代後半、年収1100万円)に、どのようなアパート経営をしているのか、実情を聞きました。

アパート経営はサラリーマンと最も相性がよい投資法

――「アパート経営」という投資方法を選択された動機を教えてください。

 

T氏:そもそもアパート経営を始める前は株やFX、仮想通貨などに少し手を出す程度で、実は本腰を入れて投資をしたことはなかったんです。それで本気で投資しようと考えていたときに、サラリーマン大家の上司の話を聞いて「サラリーマンと最も相性がよい投資法は間違いなくアパート経営だ」と確信しました。その後、ローンが通ったので昨年アパートを購入したという流れですね。動き出してから約半年で経営するまでに至りました。

 

――アパート経営が「サラリーマンと最も相性がよい投資法」と判断された理由は?

 

T氏:不動産投資、特にアパート経営の場合は、管理会社にお任せすれば自分では何もしなくていいからです。送られてくる明細を見ることもほとんどありません。自分では何もしなくても運用できてしまう、ほったらかしの状態で投資ができるというところが、本業があるサラリーマンにとっては大きなポイントだと思います。

土地の価値はゼロにならない

――他に「アパート経営」のメリットを挙げるとすれば?

 

T氏:実物の資産として土地があることですね。株にせよFXにせよ仮想通貨にせよ、実体があるようでないものなのでどこか不安がありますが、不動産の場合は土地も建物もあり、その価値は決してゼロにはなりません。たとえばFXの場合は資産がマイナスまで行ってしまうケースもありますが、不動産の場合はその可能性が少なく、万が一のリスクが非常に低いイメージです。

 

また、その土地自体が昔から知っている場所であれば将来的な予測も立てられるので、価値をしっかり把握できるわけです。自分で価値を把握していれば安心した状態で投資に踏み込めます。そのように安心して手が出せる、自分でリスクを選ぶことができるのが不動産投資の長所ではないでしょうか。

 

――アパート経営以外で検討した投資はありましたか? 

 

T氏:チャートなどをまめにチェックするのが苦手なので、投資信託や安定した会社の株を買うぐらいでしたね。手を出していたのはその程度で、本格的な投資をしていたというわけではありませんでした。

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