マイホームに庭が欲しいと思っても、敷地条件や費用面であきらめてしまう人もいるでしょう。実は、建物の構造を工夫することで、庭のある暮らしを実現できるかもしれません。本記事では平松建築株式会社・代表取締役の平松明展氏の著書『住んでよかった家 理想の暮らしがずっと続く15の空間』(KADOKAWA)より、「コの字形の家」という特殊な構造を選択したことで、庭を手に入れた事例を紹介。初期費用がかさんでも「コの字型の家」にしてよかった理由を、設計のポイントとともに探ります。
マイホームの庭はあきらめるしか…一転、特殊な構造で初期費用がかさんでも「コの字型の家」にしてよかった理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

全室から庭が見える家…住んでよかったオーナーの声

家を建てようとしたきっかけは?

住んでいた家が雨漏りし、カビっぽさもあり住める状態ではありませんでした。更地にしてほかの住まいを探すか、建て直すかの二択で、新築を選びました。

 

家づくりで優先したことは?

長期的に安心して住める家です。ランニングコストがかからず、健康的に暮らせることを一番に求めました。

 

住宅会社からの提案でよかったことは?

温度変化のストレスがないことに感激しました。WB工法のすばらしさは知っていましたけれど、期待以上の心地よさでした。においもまったくありませんから。

 

住んでみて「よかった」と感じることは?

家にいる時間が増えました。居心地がいいと「片づけたい」という気持ちに自然になれるんですよね。健康関係の仕事をしているので、家の空気を事例にすることもできています。セントラル洗浄器を設置し、電磁波対策もしているので、安心して暮らせます。

 

家族はどう感じている?

建物の構造デザインを気に入ってくれていて、特に中庭があってよかったといっています。家の中央にあるのでアクセスしやすく、外と中のつながりを感じられます。来客からは木の温もりもほめてもらっています。

 

「こうしておけばよかった」という点は?

無垢材にこだわりましたが、脱衣室の床は別の素材がよかったなと思います。どうしても水回りは汚れやすいので。

 

人生において「家」とは?

安らげる場所ですね。毎日快適に暮らせることはもちろん、将来への不安がないのも大きいです。

 

 

平松 明展

平松建築株式会社

代表取締役