(※写真はイメージです/PIXTA)
日本家屋の実家から進学を機に賃貸マンションへの引っ越し…体に起きた「変化」
ある仕事関係者の方のお話です。実家の日本家屋で生活していましたが、大学の進学を機に賃貸マンションで一人暮らしをすることに。すると、肌のコンディションがかなり悪くなったそうです。日本家屋は天然の建材を使用しており、通気性も高いことから空気クオリティが高い住宅です。この実体験から現在、空気クオリティの高い家づくりをされています。
住宅性能表示制度の基準に化学物質濃度も含まれています(選択制)。家は第三の皮膚とも呼ばれるくらい健康に深く関与した空間です。ちなみに第二の皮膚は衣服。例えば、ゴアテックスという通気性に優れた雨合羽は快適ですが、ひと昔前の雨合羽は常に蒸れた感覚でしたよね。これと同様なことが室内に起きていたら大変ですよね。湿気だけでなく、二酸化炭素や化学物質が含まれている空間で呼吸をしていると、当然、体調を崩してしまいます。
現在、建築生物学(バウビオロギー)というドイツ発祥の学問も生まれており、建築物と空気の関連性がより注目されています。
美容室と住まいが併設した家…美容室のお客様と我が子の肌を守る設計
家づくりは、美容室の開業が大きな目的でした。1階の大部分を店舗にし、残りのスペースにお風呂、トイレ、子ども部屋、客間を設け、生活スペースは2階にまとめています。仕事と子育てを両立させるという明確なコンセプトに基づいた設計です。黒い外装はデザイン性に富んでおり、内装も黒をベースカラーに木材と融合させて統一感を出しています。また、玄関へのアプローチに錆びた資材を使い、内装にも古材やコンクリートなどを取り入れ、レトロな風合いに仕上げています。
さらにこだわったのが、子どもの健康を守ること。WB工法※により性能を高めることはもちろん、建築生物学をもとに、湿度を常時70%以下に保てる通気性と透湿性の高さを実現。また、「セントラル浄水器」も設置。水道管を通って自宅に入ってくる水すべてを浄水して、残留塩素を取り除いています。室内は電磁波の除去の設計も施されています。美容室の上側にあたる2階のバルコニーを40m2という広さにし、子どもが自由に遊べる空間にするなど、心の健康にも配慮しています。
