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「自分の親は大丈夫」の危うさ
親が高齢になるにつれて、身体的・精神的な変化が起こりやすくなることを認識し、遠方に住んでいる場合でも、定期的な連絡や訪問、第三者による見守りなど、状況把握に努めることでのちのトラブルを防ぐことができます。特に、新しい趣味や習慣を始めた場合は思わぬ支出やトラブルにつながる可能性もあるため、注意が必要です。まさか高齢者がスマホ課金をするとは考えもよらなかったのでしょう。スマホ利用については、今後若者だけではなく、高齢者にも注意が必要な時代なのかもしれません。
また、親の財産状況を把握しておくことは、相続時のトラブルを防ぐために重要です。保険の加入状況や契約内容、不動産の状況などを確認し、必要に応じて見直しや計画を立てておく必要があります。相続財産が負債超過になる可能性がある場合は、相続放棄という選択肢を知っておきましょう。
親が元気なうちに、エンディングノートを活用するなどして、財産や希望を整理しておくことを推奨します。亡くなるタイミングも健康を失うタイミングも誰も予想できませんし、選ぶことはできません。親の老後を安心して見守り、将来の相続に備えるためには早期の対策が不可欠です。
三藤 桂子
社会保険労務士法人エニシアFP
代表