(※写真はイメージです/PIXTA)
30代から老後を見据えて資産運用をしてきた
加藤さんが資産運用に目覚めたのは、まだ30代になったばかりのころ。世はバブル景気。日本が浮かれまくっていたときですが、そこに危機感を覚えたといいます。
――この状況がいつまでも続くわけがない
結婚し、子どもが誕生したタイミング。給与の多くを預貯金にまわせるわけではありませんが、毎月コツコツと積み立てていったといいます。また同時に資産運用の勉強もスタート。そして準備万端となったところで、投資信託や株式投資に挑戦するように。とはいっても、日経平均やS&P500に連動する投資信託を積み立てたり、大型株に投資したり。
――仕事があるので、短期的な投資は難しい。30代のときから60代以降の老後を見据えていました
決して無理はしない……それだけをモットにコツコツと進めてきた資産運用。60代を前にして実りました。
――万一、年金を受け取ることができなくても暮らしができるだけの貯蓄。それが最終的な目標でした
総務省『家計調査 家計収支編(2024年平均)』によると、65歳以上の高齢者夫婦の1ヵ月の支出額は25万6,521円。1年間で307万8,252円使っている計算です。人生100年時代、100歳まで生きることを考えると、単純計算、1億1,081万7,072円を必要とします(参考資料『【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額〈2025年最新版〉』)。
加藤さん、1億円以上の貯蓄があるということですか?
――ご想像におまかせします(笑)
いまや富裕層ともいえる加藤さんですが、公務員官舎に住んでいた時期も長く、「住居費があまりかからなかったことも大きい」といいます。さらに国家公務員であれば定年時に2,000万円を超える退職金を受け取ることができるのもほぼ確実。加藤さんの老後はますます盤石なものになりそうです。
[参考資料]