米の値上がりが続くなか、本日から備蓄米の入札が始まります。果たして米価格の上昇を抑えることはできるのか、「お米が高くて買えない」と嘆く高齢者たちを救うことができるのか。注目です。
貯金が尽きて大ピンチ!米も買えない…年金月7万円・72歳女性のもとに「緑色の封筒」が届き、年金増額のチャンスもすずめの涙「どう生きていけば」 (※写真はイメージです/PIXTA)

備蓄米の入札始まる…米価格はどうなる?

伊藤幸子さん(仮名・72歳)。最近の窮状を訴えます。

 

――お米に買いに行ったら、5キロで4,000円以上もするの。倍近くになっているんじゃないかしら。年金月7万円しかもらっていない私には、とてもじゃないけど買えません

 

総務省『小売物価統計調査』によると、最新2月の米(コシヒカリを除く)の小売価格(東京都区部)は4,239円。前年比184.3%と、記録的な値上げとなっています。

 

【米(コシヒカリを除く)の東京都区部小売価格の推移】

2024年2月…2,300円

2024年3月…2,306円

2024年4月…2,347円

2024年5月…2,403円

2024年6月…2,483円

2024年7月…2,602円

2024年8月…2,772円

2024年9月…3,152円

2024年10月…3,792円

2024年11月…3,843円

2024年12月…3,868円

2025年1月…4,051円

2025年2月…4,239円

 

ここまで価格が高騰しているのは、キャベツ(192.7%)、白菜(250.3%増)、ブロッコリー(162.3%)など。天候不順を理由としたもので、いずれは価格が戻ることが期待されています。今後、米価格はどうなるのでしょうか。政府が放出を決めた備蓄米の入札は、本日3月10日から12日まで行われ、去年に収穫されたコメが10万トン、一昨年収穫されたコメが5万トン入札にかけられます。江藤農林水産大臣は「残りの6万トンの入札準備も速やかに」とコメント。それでも流通の改善がみられなければ、追加で備蓄米の放出を検討するとしています。

 

また米穀安定供給確保支援機構が3月7日に発表した、今後3ヵ月の米価格の見通しを示す指数は、先月から大幅に下落。上昇は続く可能性は高いが、上昇幅は抑えられるとしました。

 

果たして、米価格は今後どうなるのか……注目です。