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小さいころから勉強漬けの毎日…東大→官僚のエリートコースを歩む
受験シーズンもいよいよ終盤。すでに合格のチケットを受け取った人、最後の追い込みにかけている人、それぞれでしょうが、そんな日々を懐かしく思うという河野健一さん(仮名・43歳)。上京して四半世紀が過ぎようとしていますが、受験勉強に励んでいた時代は「何も考えずにただ勉強をしていればよかったから、ある意味ラクだった」といいます。
教育熱心の母親のもと、地方では珍しく小学校低学年のうちに塾に通いだし、地元では珍しく中学受験をして名門の中高一貫校に入学したといいます。
――中学生から寮生活。勉強漬けの毎日でした
そんな昔話をすると、「遊びたい盛りのときに遊べなくて……かわいそう」といわれることもあったとか。しかし小さいときから「勉強をして、良い大学に入りなさい。そうしたら幸せな人生を送れるから」といわれてきたという河野さん。母親の言葉を疑うことはなく、努力した結果、トップ大学に合格できたら、その先に輝かしい未来が待っていると信じていたといいます。河野さんは東京大学に現役合格。努力が実を結びました。一方で、人生初めての挫折を経験することに。
――自分は頑張って頑張って頑張った末の東大ですが、大した努力もしないで東大に合格したみたいな人たちも多いんですよ。この人たちには勝てないんだな……すごく劣等感に苛まされました
自分は天才ではないが努力はできる……東京大学に入ってからも努力を続けた河野さん。常に「勉強をしなさい。そうしたら幸せな人生を送れるから」という母の言葉があったそうです。河野さんは大学在学中に難関の国家資格をいくつか取得し、最終的に国家公務員採用総合職試験に合格。キャリア官僚、中央省庁の幹部候補としての一歩を踏み出すことになります。
――勉強しかしてこなかった人生ですが、官僚になって、母もすごく喜んでくれた。頑張ってきてよかったと思いました