FP office株式会社の髙屋亮FPによると「年収1000万円前後の世帯ほど『老後破綻』に陥りやすい」そうです。現役時代にしっかり稼いでいれば老後は安泰のはずですが、いったいなぜなのでしょうか。年収1,000万円のサラリーマンAさんの事例をもとに、老後破綻に陥る原因と解決策をみていきましょう。
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日本の上位5%だぞ、なにかの間違いだろ…年収1,100万円の52歳サラリーマンが“思わず二度見”「ねんきん定期便」に記載されたまさかの事実【FPが解説】
年収1,100万円…“日本の上位5%”のサラリーマンAさんの悩み
52歳のAさんは、年収1,100万円のサラリーマンです。妻は週に3回程度パートをしていますが、家計は主に世帯主であるAさんが支えています。このほか、大学3年生の長男と、高校3年生の長女がいます。
ある日「相談がある」と筆者のもとを訪れたAさん。貯蓄額が心もとなく、老後の生活が不安だといいます。
年収1,000万円を超える世帯は、先述のようにごくわずか。Aさんも、迷わず「エリート」の部類に入るはずです。しかし、Aさんの預貯金は現時点でも600万円ほどしかないといいます。
「そんなに贅沢しているつもりはなかったんですが、継続的に貯蓄することが難しかったんです」
Aさんは苦い顔で言いました。
