
東京観光に来ていた夫の母から「衝撃的な告白&提案」
忙しくも、タワマン・高層階からの眺めが優雅に日常を演出してくれる毎日。しかし、そんな日々は、突然終わりを告げようとしているといいます。
ある日、壮介さんの母(70歳)が、東京観光のために東北の実家から上京。夫婦の自宅に泊めることになったといいます。3泊4日の予定で、その間、東京にいる友人とともに推しているアーティストのコンサートにいったり、新しい観光スポットにいったりするのだとか。夫婦も「3泊くらいであれば」と気軽に考えていたそうです。
しかし、異変はそのあと。はじめに言っていた日にちを過ぎても、一向に帰ろうとしない壮介さんの母。「いつまでいるんだろう」と疑念が湧いてきます。何か帰らない事情があるのか……壮介さんが「いつ帰るの? 帰らなくていいの?」と尋ねると、むしろ「よく聞いてくれました!」という顔をして振り返ります。そして、思いもしなかったことを語りだすのです。
――家を売って東京に出てくることにしたの
「えっ、えっ、家を売る?」と、思わず二度聞きをする壮介さん。東北にある実家は築40年。この先のことを考えると、建て替えるか、それとも住み替えるかを決めなければならないといいます。建て替えても、最期まで住めるとは限りません。そのために大金をかけるのは惜しい。またひとり息子は東京に住んでいるのだから、残されても困るだろう……そう考えて売ることを決意したのだとか。問題は、今後の住まい。
――ふたり(中村さん夫婦)がいる東京のほうが、何かと都合がいいだろう。どうせなら、一緒に住むのはどうだい?
実家を売るという衝撃告白に続いて、同居という衝撃提案。思わずふたりとも口をあんぐりとさせてしまったといいます。「まあ一緒に住んでくれなくても、こっちで老人ホームにでも入るけどね」と壮介さんの母。
ここで「そうですね、老人ホームに入ってください」とはなかなか言えず、なし崩し的に夫婦との同居へと話が進んでいくことに。しかし、現状のタワマンは2LDKで3人が住むには狭すぎる。さらに夫婦の居住スペースと、壮介さんの母の居住スペースは分けることができたらベスト……2世帯住宅のように利用できる物件がないか、探しているといいます。
2020年に行われた国勢調査によると、「夫婦のいる世帯」のうち「親と同居する世帯」の割合は全国平均8.7%。中村さん夫婦が暮らす東京都では3.1%と、かなりレアな形です(関連記事:『【ランキング】47都道府県「夫婦と親との同居率」…〈令和2年国勢調査〉』)。
経済的に余裕があり、優雅な生活を送っているケースが多いDINKs世帯。そんな生活が突如、終わってしまうこともあるようです。
[参考資料]