
専業主婦の夫、家事も積極的だったが…
田中圭介さん(仮名・42歳)。専業主婦の妻(37歳)と、幼稚園に通う息子(5歳)。5年前には新築マンションを購入し、はたから見れば幸せ家族そのものです。しかし、実際は違うといいます。
――妻は気性が荒く、機嫌が悪いときは特に言葉遣いが……
以前はそれほど気にならなかった性格ですが、子どもが生まれてからは子育てのストレスもあるのでしょう。今のように言葉が荒くなったといいます。
長男が生まれたときに「なんで私ばかり、こんなに大変なの!」とヒステリーを起こしてからは、できるだけ家事を分担。平日は朝食の用意と洗濯物を、休みの日は食事と掃除(掃除機をかける)、洗濯物の片付けを圭介さんが担当しています。夫の家事分担の定番、ゴミ出しや浴室の掃除も圭介さんがやっています。
【夫婦の家事分担】
■女性
・料理…88.7%
・買い物…79.2%
・キッチンの掃除…77.6%
・洗濯物を洗う…74.6%
・部屋の片付け…74.0%
■男性
・ゴミ出し…77.1%
・食器洗い…62.3%
・食器の片付け…59.9%
・洗濯物を干し…57.7%
・浴室の掃除…56.0%
※出所:株式会社一条工務店『共働き夫婦の家事シェアに関する意識調査2024』
それでも子育ての中心は、どうしても妻にまかせることになります。すると「あなたはいいわよね、外に出かけて楽しそうに」とぐちぐちいわれたり、家事のやり方が気に食わないのか「本当に役に立たないわね」と捨て台詞を吐かれたり。「XXさんの旦那さんはスゴイのに……」と比較されることも。
――いわゆるモラハラってやつですよね、これ。正直、妻との関係は終わっています
子どもがいるから、家族でいられる……しかし年末で多忙を極める時期に事件は起きました。その日、残業で帰宅が24時近くになった圭介さん。家族はすでに寝ているだろうからと、そっと玄関を開け、そしてリビングへ。明かりをつけると、衝撃的な光景が広がっていました。
玩具は遊んだまま片付けておらず、食卓のうえには食べ終わった皿などがそのまま。そんななか、ソファーには「これはあなたの役目」といわんばかりに、取り込んだ洗濯物が投げ捨てられています。一瞬、「もしかして、事件か何かに巻き込まれたのでは」と急いで寝室にいくと、しっかりと寝息を立てる妻と子がいたといいます。