一生、添い遂げようと結婚するものの、誰もがその約束を果たせるわけではありません。一見、幸せそうな家族であっても、人からはわからない事情があるもの。別れを決意するきっかけも夫婦それぞれのようです。
心の折れる音がしました…月収45万円・42歳サラリーマン、24時の帰宅で目撃した「まさかの光景」、妻が言い放った「唖然のひと言」 (※写真はイメージです/PIXTA)

限界突破で「もう無理」…モラハラ妻との決別を決意

深夜残業でヘトヘトで帰宅してきたところ、自宅のあまりの惨状に圭介さんは呆然とするとともに、これまで抑えてきた怒りがこみ上げてきました。そして翌朝、昨夜の惨状の理由を問いただしたといいます。

 

すると烈火のごとくまくし立てる妻。

 

――こちらは幼稚園のクリスマス会の準備で忙しかった

――大した稼ぎもないくせに偉そうな口を叩くな

――給与も安い、子育てにも非協力的、あんたなんてなんの存在価値もない

 

これまでさまざまな罵声を浴びてきた圭介さんですが「なんの存在価値もない」というひと言に、完全に心の折れる音がしたといいます。これ以上、夫婦関係を続けるのは無理だと悟りました。そして、正月早々に離婚を切り出し、話し合いを継続しているといいます。

 

――妻はまさか離婚を切り出されるとは思っていなかったようで、泣いて謝ってきましたがもう無理。あのような人間に親権を渡すこともできないので、争うつもりです

 

厚生労働省の調査によると、2023年には、婚姻件数が約50万件、離婚件数は約18万件に達し、これに基づく離婚率は約36%とされています。離婚理由は男女で多少異なりますが、男女ともに3~4割が「性格の不一致」でトップ。圭介さんのようにモラハラ含む「精神的虐待」は、女性が3割弱、男性が1割強となっています。

 

【離婚理由】

■女性の離婚理由

・性格の不一致…33.0%

・精神的虐待…27.3%

・異性関係(相手)… 21.1%

・その他…14.1%

・暴力… 11.6%

 

■男性の離婚理由

・性格の不一致…37.2%

・精神的虐待…14.0%

・その他…13.5%

・異性関係(自分)…9.8%

・異性関係(相手)…9.8%

 

 

[参考資料]

株式会社一条工務店『共働き夫婦の家事シェアに関する意識調査2024』

厚生労働省『令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況』