お金に厳しい妻にうんざりの夫。「自由に使えるお金がほしい」と秘密工作
橋本哲也さん(仮名・60歳)。60歳で定年を迎えましたが、現在、契約社員として引き続き働いています。定年後も働く選択をしたのは、老後を見据えると不安しかないという妻・陽子さん(仮名・58歳)の声を受けて。
【50~60代「日ごろの不安や悩み」トップ5】
◆50代
老後の生活について…76.5%
今後の収入や資産の見通しについて…69.6%
自分の健康について…62.8%
現在の収入や資産について…56.7%
今後の収入や資産の見通しについて…55.6%
◆60代
老後の生活について…76.9%
自分の健康について…70.2%
今後の収入や資産の見通しについて…57.6%
家族の健康について…53.8%
現在の収入や資産について…43.3%
出所:内閣府『国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)』
見事な家計運営でコツコツと貯蓄を増やしてきた陽子さん。その額は3,000万円ほど。そこに退職金も加わり、老後に向けては盤石のように思えます。しかしきっちりとした陽子さんに対して、窮屈さを感じていた哲也さん。結婚してから1円単位で財布を管理されてきました。お小遣いも必要最低限。さらに使い道についても納得いかないものであれば「無駄遣いじゃない?」とチクリといわれる始末。
――もっと自由に使えるお金があったら……
そこで哲也さん、会社に相談し、退職金を2つの口座に分けて振り込んでもらえることに成功。
――交渉は大変でしたけど(笑)。退職金2,300万円を、妻が知っている口座に1,800万円、妻の知らない口座に500万円を振り込んでもらう。こちらは私だけのものです。このことは絶対に墓場まで持っていくつもりでした
何とも涙ぐましい努力。2,000万円弱の退職金が振り込まれ、さらに再雇用で月33万円の給与が振り込まれるのを確認して、陽子さんはホクホク顔。算盤を弾き、老後の不安はさらに小さくなったよう。
ところが、長年連れ添った妻の勘は鋭いもの。ふと「ねぇ、あなたなら退職金、もっともらえたと思うんだけど」と言い出したといいます。ドキッとしたものの、その場はやり過ごしたという哲也さん。しかし、その後、隠し口座の存在がバレて、陽子さんには内緒だった秘密工作が明るみに出てしまったといいます。
――妻が私の財布をちらっとみたときに、見慣れないキャッシュカードが入っていることに気づいて……そこから怒涛の勢いですべてがバレてしまいました。いや、妻の激詰めに私が口を割った、というのが本当のところです
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」来場登録受付中>>