夫の逝去で妻抜け殻に…自慢の家も庭も荒れ放題に
菊池信子さん(仮名・78歳)。老人ホームへの入居を決めたのは半年ほど前のこと。ひとり娘の寛子さん(仮名・50歳)からの提案だったといいます。
住んでいたの郊外ながら、広い庭が自慢の一戸建て。元々田舎育ちの信子さんは、生まれ育った実家も広く、「裏山が自分のうちの庭みたいなものだったの(笑)」というスケール。そんな信子さんのために、3年前に亡くなった夫が愛する妻のためにと見つけてくれたのが、広い庭が自慢の一戸建てだったのです。
ただ夫が亡くなってからは、喪失感からか何もやる気が起きず、ガーデニングを楽しんでいた自慢の庭は荒れ放題に。家のなかに閉じこもることが多くなり、体を動かくことが減ったからでしょうか、足腰に痛みが生じ、医師からも「運動をしましょう」といわれるように。それでも行動に移せない状態でした。
また足腰に痛みがある状態では、外の階段や室内の階段を上るのも億劫になり、掃除や洗濯も疎かに。キレイに整っていた家も庭も荒れ果てていく姿に、遠くに住む寛子さんは帰省した際にショックを受けたといいます。
――お母さん、このままだと本当に歩けなくなってしまうよ
とはいえ、これからもっと高齢となれば、ますます体の自由は制限されるようになり、この広い家、広い庭は維持できなくなる……そう考えると、この家での生活は限界だったのかもしれません。
次の帰省のタイミングで寛子さんが持参したのは、大量の老人ホームのパンフレット。寛子さん自身も「老人ホーム=姥捨て山」というイメージを持っていたといいますが、最近の老人ホームは多種多様。ホテルライクな生活が叶うような施設もあるといいます。「きっとこのなかに、お母さんが気に入るホームがあると思うの」と寛子さん。いくつかピックアップし、見学して回ることに。そして1つのホームへの入居を決めました。
決め手となったのは、まず費用。年金月15万円と貯金2,300万円をベースに月々の取り崩し額を算出して決定した「月額費用は25万円まで」という予算感にぴったりと合致しました。そして何よりも緑豊かな環境でガーデニングが楽しめるサークル活動があるのが決め手でした。
――このホームであれば、同じ趣味の友人と楽しく過ごせそう
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