東京オリンピック選手村跡地の「晴海フラッグ」は、高倍率の抽選が話題になるほどの人気ぶり。晴海フラッグをはじめとして、タワーマンション価格の値上がりは人気を反映しています。しかし一方で、実際に住んだ人からは意外な声も。本記事では、Aさん夫婦の事例とともにタワーマンションの思わぬ落とし穴について、FP1級の川淵ゆかり氏が解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
健康的に子どもを産むために…夫婦の決断
気圧や環境といった問題もあるのでしょうが、病院に行っても妻の不調の原因はわからずじまい。「マンションにできるだけいたくない」と妻は、帰宅が遅くなったり休日も外出したりするようになりました。
そろそろ子どもを作ろうか、と話し合っていた2人ですが、妻の体調が悪いようでは子どもどころでもありません。マンション内にあるプールやキッズルームも気に入って購入した2人ですが、揺れに敏感になってしまった妻のことを考え、Aさんも「見晴らしもよかったけど、もう飽きちゃったからいいよ、引っ越そう」と言ってくれたそうです。現在は妻の体調と出産・育児のことを考えて、低階層の物件で暮らしています。
川淵 ゆかり
川淵ゆかり事務所
代表