東京オリンピック選手村跡地の「晴海フラッグ」は、高倍率の抽選が話題になるほどの人気ぶり。晴海フラッグをはじめとして、タワーマンション価格の値上がりは人気を反映しています。しかし一方で、実際に住んだ人からは意外な声も。本記事では、Aさん夫婦の事例とともにタワーマンションの思わぬ落とし穴について、FP1級の川淵ゆかり氏が解説します。
もう、揺れて揺れて…「晴海フラッグ激戦」に敗北も、諦めきれず湾岸タワマン最上階を購入の世帯年収2,500万円・30代「エリートサラリーマン×公認会計士」パワーカップル。低層階に引っ越したワケ【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

健康的に子どもを産むために…夫婦の決断

気圧や環境といった問題もあるのでしょうが、病院に行っても妻の不調の原因はわからずじまい。「マンションにできるだけいたくない」と妻は、帰宅が遅くなったり休日も外出したりするようになりました。

 

そろそろ子どもを作ろうか、と話し合っていた2人ですが、妻の体調が悪いようでは子どもどころでもありません。マンション内にあるプールやキッズルームも気に入って購入した2人ですが、揺れに敏感になってしまった妻のことを考え、Aさんも「見晴らしもよかったけど、もう飽きちゃったからいいよ、引っ越そう」と言ってくれたそうです。現在は妻の体調と出産・育児のことを考えて、低階層の物件で暮らしています。
 

〈参考〉

国土交通省 長周期地振動

https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/choshuki/choshuki_eq1.html

 

 

川淵 ゆかり

川淵ゆかり事務所

代表