2.トレードルールを決めている人が大半、エントリータイミングは82.0%、取引数量は90.5%に上る
エントリー/取引数量/利食い/損切りに関するトレードルールを決めているかについても、質問を行いました。
上のグラフの通り、エントリー/取引数量/利食い/損切りのいずれにおいても、「明確に決めている/何となく決めている」と回答した人が大半を占めるという結果となりました。特に「明確に決めている」と回答した人が以下のように約半数となっており、非常に高い割合です。
・エントリー :50.9%
・取引数量 :57.5%
・利食い :49.1%
・損切り :46.2%
このように、FX上級者の多くがあらゆる局面においてトレードルールを定めており、客観的な判断に基づいてトレードを行っていることがわかります。
【参考情報】FXをやめた人と比較
過去にFXをやめた人を対象に行った調査において、同様の質問を行っています。参考として、その結果をまとめたグラフについても見てみましょう。
「明確に決めていた/何となく決めていた」と回答した人が過半数となっていますが、FX上級者と比較すると低い割合となっています。「明確に決めていた」と回答した人の割合については、以下の通りです。
・エントリー :13.5%
・取引数量 :17.6%
・利食い :14.5%
・損切り :20.3%
FX上級者では約半数がトレードルールを明確に決めていたのに対して、FXをやめた人においてはトレードルールを明確に決めていた人は限られているようです。このことからは、FXで安定した成績を残す上でトレードルールがいかに重要であるかがうかがえます。
3.過去チャートを使用したトレード練習に意識的に取り組んだことがある人が74.5%
FXにおける一般的なトレード練習のひとつに、過去のチャートを用いてトレードのシミュレーションを行う方法があります。FX上級者に、これまでに意識的にこの練習方法に取り組んだことがあるか、質問を行いました。
結果は、「十分に取り組んだ」と回答した人が44.3%と最も多く、これに「ある程度取り組んだ」と回答した人が30.2%で続くという結果となりました。両者を合計すると74.5%で、多数のFX上級者がこれまでに過去チャートを使用したトレード練習に意識的に取り組んだ時期があったことがわかります。
この練習方法のメリットは、ノーリスクでたくさんのトレードをこなすことができる点です。過去チャートを通してトレードの数をこなすことで、スキルを伸ばしてきたFX上級者が多いといえそうです。
なお、別途行った「勝ち組FXトレーダーの実態に関する調査(以下のリンク)」では、FX上級者が考える効果的なスキルアップ方法について質問を行いました。最も回答が多かったのは「過去チャートでの練習・振り返り」で、こちらも過去チャートを使用したトレード練習の重要性を示唆する結果が出ています。
【FXの勝ち組】72.6%がテクニカル分析を活用!一番人気は「移動平均線」で57.1%が重視|FXで安定的に利益を得ている106人に質問