4.FX上級者の91.5%が「トレードの数をこなすことはスキルアップに有効」と回答
前項に関連して、FXのスキルを伸ばす上でトレードの数をこなすことの有効性についても質問を行いました。
結果は、「とても有効」と回答した人が54.7%、「それなりに有効」と回答した人が36.8%でした。両者を合計すると91.5%で、ほとんどのFX上級者が、たくさんトレードを行うことがFXの上達につながると考えているようです。
FXで安定的な成績を残せるようになるためには、インプットで知識や手法を学ぶだけでなく、アウトプットとしてトレードの数をこなすことも非常に重要であることがうかがえます。
5.FX上級者の55.7%がトレード練習ツールを使用、重視するのは「操作性」と「パフォーマンス分析機能」
FXでは、過去チャートを使用したトレードの練習を効率良く行うためのさまざまなツールやアプリが開発されています。FX上級者にこういったツールの認知度や実践度を質問したところ、次のような結果になりました。
「知っており、使用したことがある」と回答した人が55.7%で最も多く、過半数のFX上級者がトレード検証・練習ツールを使用したことがあるようです。
続いて、トレード検証・練習ツールに求められる機能について質問した結果です。
最も多かったのは「操作性・使いやすさ」で、30.2%でした。このことからは、トレード検証・練習ツールをストレスなく使いこなせることが、効果的かつ継続的な練習につながると考えるFX上級者が多いことがうかがえます。使いやすさは、スキルアップにおいて非常に重要な要素といえそうです。
2位は「自分のパフォーマンス分析機能」で、28.3%でした。FX上級者は、単に過去チャートを使ってトレードの練習をするだけでなく、自身のトレードパフォーマンスを詳細に分析し、強みや弱みを把握して改善につなげていくところを重視しているようです。
以上のように、トレード検証・練習ツールには使いやすさが求められると同時に、トレードの振り返りをサポートする機能へのニーズが高いことがうかがえます。
まとめ
今回の調査結果をまとめると以下の通りです。
・FX上級者の大半が、過去チャートの検証や振り返りを行っている
・FX上級者の4人に3人は、過去チャートを使用したトレードの練習に意識的に取り組んだ経験がある
・ほとんどのFX上級者が、トレードの数をこなすことがスキルアップに有効と考えている
・トレード練習ツールには、使いやすさとトレードの振り返りをサポートする機能が求められている
この結果からは、FXで安定的に利益を得るためには、過去チャートを活用した練習と実戦的なトレード経験の積み重ねが重要であることが示唆されます。使いやすく分析機能が充実した練習ツールは、個々のFXトレーダーの成長を促すとともに、FX業界全体の健全な発展の後押しにもつながると考えられます。