5.株主優待情報の取得方法は「企業HP」と「証券会社サイト」に人気集中
株主優待に関する情報について、どのような取得方法が良いと思うか質問したところ、以下のグラフのような結果となりました。
1位は「企業のホームページ」の47.8%、2位は「証券会社の情報サイト」の45.3%となっており、この2つが他を大きく引き離して人気を集めています。3位は「投資情報に関するWebサイト・アプリ」の27.7%で、上位2位とは差がありますが高い割合です。
株主優待については、基本的に企業や証券会社に掲載されている公式情報で確認したいと考えている人が多いのかもしれません。ただ、株主優待の情報をまとめるWebサイト・アプリで、効率的に情報収集するのが良いと考えている人も多いようです。
なお、企業のSNS公式アカウントやLINE上の配信については、いずれも低い割合にとどまっています。企業から直接情報を得る手段ですが、SNS等を利用した情報収集は株主にはあまり定着してないことがうかがえます。
6.日常的に使えて、利回りが高い株主優待のおすすめ度が高い
最後に、おすすめの株主優待について、具体的な企業名と理由を質問した結果です。(有効回答:76人)
「イオン(8267)」が11票を集めて、2位以下を大きく引き離しての1位となりました。普段の生活で活用しやすく、還元を受けやすいのが人気の理由のようです。2位は「マクドナルド(2702)」の7票で、こちらも使いやすいというコメントが目立ちました。
3位は「すかいらーく(3197)」「ANA(9202)」「オリエンタルランド(4661)」の3社が3票ずつを獲得しました。それぞれ、優待券のコスパの良さ、優待の金銭的価値の高さ、ディズニーリゾートのチケットがもらえる点が支持されています。
上位を見ると、日常的に利用できる商品・サービスを提供する企業や、優待の金銭的価値が高い企業が人気を集める傾向にあります。また、自社の商品・サービスに対する愛着や信頼も、株主優待選びの重要なポイントになっているようです。
まとめ
今回の調査結果をまとめると以下の通りです。
- 株主優待の定番は「割引券・優待券」「食料品・日用品」「商品券・ギフト券」
- 使用用途の広い「商品券・ギフト券」を受け取りたいと考える個人投資家が多い
- 使い道が限定される株主優待は、満足度が低くなりやすい可能性
- 株主優待は、公式情報で確認したいと考える人が多い傾向
この結果からは、株主優待の満足度を高める上で、「使いやすさ」が重要な要素であることがわかります。株主の満足度を高めて安定株主化を促進するためにも、株主の属性や利用シーンを踏まえて、優待内容を慎重に検討することが大切といえるでしょう。