3.感謝を示す
上司は部下に関心を示す必要があります。「先週はプレゼン資料ありがとね」とひとことお礼をいいましょう。とりわけよい報告などがあった場合は、その内容を覚えておき、1on1の場であらためて褒めたり、感謝を示したりして、必ず言葉に出して部下の行動をねぎらいましょう。部下は承認欲求が満たされ、本題に入りやすくなります。
4.テーマに入る
ここで本題に入ります。本題の多くは「経験学習」です。次に「会社の話題」と「キャリアの話」。近年では、キャリア支援の質が1on1の質の高さにつながってきているようです。一方、部下のライフステージに大きな出来事が生じたときは、それがテーマになるのはもちろんです。本人や家族の病気・結婚・離婚・出産・育児・介護・災害・事故など、人生のイベントごとがテーマになることもあります。
5.次回1on1までに実行する部下の具体的な行動を聞く
前回の1on1で約束した2つの行動結果を確認し、次回の1on1までに部下が実践する行動(アクション)を2つ、本人の言葉で語ってもらいます。行動は定性評価やKPIに沿った重要な業務活動であると、より効果的です。これが行動約束(コミットメント=アクション)となり、次回の1on1で結果を確認しましょう。
基本的にはこのようなサイクルをまわして1on1を継続していきます。基本ステップは時と場合により変化することがあります。部下にあわせて臨機応変に対応しましょう。
小川 隆弘、
キャリアコンサルタント、コーチ、研修講師
※本記事は『成果が出る1on1 部下が自律する5つのルール』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。