従業員が自分の能力を100%発揮し、より生産性を高めることも可能となる「心理的安全性」。国際社会では当たり前のように、心理的安全性が高い環境で仕事をしています。一方で、日本の組織は心理的安全性が低いと指摘されています。本記事では、野口雄志氏の著書『最大の成果をあげる心理的安全性マネジメント 信頼関係で創り上げる絶対法則』(ごきげんビジネス出版)より、一部抜粋・再編集し、日本の組織が心理的安全性を高める方法について解説します。
自分は歯車にすぎない…「同調圧力」によって日本人サラリーマンが失う「大事なもの」 (※写真はイメージです/PIXTA)

日本の職場で心理的安全性を高めるには

同調性が絶対ではないことを理解しなければなりません。異なった意見をもった人や組織と同調することは、決して間違いではないからです。そこには、自分の意見と異なる意見を対比し、自らの考えで意見を変えることになります。

 

全員一致である必要もなく、かといって最後まで対立していてよいわけではないため、時間はかかりますが、少数意見も検討して、最終的には同調できる意見にまとめていくことが必要になるのです。

 

私の経験知では、100%の意見一致を求めていると時間の制約があるため、落としどころを探ることになります。100%から80%、70%と共通(同調)できるところを各参加者の意見を交えながら決めていくのです。最終的に求める着地点は、全員が納得できる100%ポイントで、そこへの経過も検討します。

 

 

野口 雄志

グリットコンサルティング合同会社

代表

 

※本記事は『最大の成果をあげる心理的安全性マネジメント 信頼関係で創り上げる絶対法則』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。