不動産投資では現金一括でなく不動産投資ローンを利用することが一般的ですが、入居者の退去や建物の改築工事などによって一時的に収入が減ったり費用が発生したりすることで、月々の返済が苦しくなってしまうことがあります。本コラムでは、返済が重荷になった時のために知っておきたい「元金据置」について、メリットやデメリット、元金据置が適している人の特徴を解説します。不動産投資を検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

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元金据置の利用がおすすめの人

元金据置にはそれぞれメリット・デメリットがあると紹介しましたが、実際に利用するかは状況によって異なります。ここでは、元金据置が適している人や状況について解説します。

 

・計画的に将来返済するための資金を用意できる人
・急な出費等で一時的に返済が苦しい人
・一時的な収入減に陥った人(退去・改築など)

 

計画的に将来返済するための資金を用意できる人 

一次的な減収や研修期間中の医師など直近の収入は多くありませんが、将来的に増収を見込める人には元金据置が適しているといえます。元金据置はあくまで返済を一時的に猶予する特約なので、金融機関は据置期間後にきちんと返済できるかどうかを重視します。そのため、元金据置後に収入の回復が可能だと予想される場合や資金繰りの改善が見込めるかどうかが重要です。

 

急な出費等で一時的に返済が苦しい人

子どもの教育費や予期しない医療費などで一時的な出費が発生する場合、元金据置を利用することで当面の返済負担を軽減し他の支出に充てた後に、返済していくことができます。これにより、短期間の資金繰りを改善し、安定した生活を維持しやすくなります。

 

一時的な収入減に陥った人(退去・改築など)

前述した「将来的には返済をきちんとできる人」と類似しますが、一時的に収入が減少する場合に元金据置を利用することで収入が戻るまで猶予を受けることができます。例えば、本人の退職や転職、入居者がなかなか見つからないといった場合や不動産のリノベーションによって家賃収入が得られない際に有効です。

 

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