親と同居50代で3人に1人だったが…20年後の同居率は?
厚生労働省が2005年から追跡調査を行っている『中高年者縦断調査』。第第1回調査では50~59歳だった回答者は、最新の第18回調査では67~76歳になっています。50代のころの家族の形は、以下の通り。
【第1回調査/回答者「50~59歳」の家族の形】
単独世帯…4.7%
夫婦のみの世帯…21.4%
三世代世帯(親と子と同居)…17.8%
三世代世帯(子と孫と同居)…2.9%
三世代世帯(親と子と孫と同居)…1.7%
親あり子なしの世帯…10.6%
親なし子ありの世帯…39.5%
それから20年弱経った第18回調査での家族の形は以下の通り。
【第18回調査/回答者「67~76歳」の家族の形】
単独世帯…13.1%
夫婦のみの世帯…47.3%
三世代世帯(親と子と同居)…1.4%
三世代世帯(子と孫と同居)…8.3%
三世代世帯(親と子と孫と同居)…0.5%
親あり子なしの世帯…3.2%
親なし子ありの世帯…23.8%
何らかの形で親と同居していたのは、第1回では30.1%、第18回では5.1%。3人に1人が親と同居していたのが、20年あまりで、20人に1人の割合に減少しています。
いままさに親との同居の話が浮上しているというのは、小池聡さん、49歳(仮名)。実家で一人暮らししている82歳になる母親が、転倒→骨折を機に要介護に。きょうだいらと話をした結果、実家からも比較的近く長男である小池さんの家に母親を呼び寄せてはという話になったといいます。
厚生労働省『令和4年国民生活基礎調査』によると、要介護となったきっかけとして最も多いのは「認知症」で16.6%。続いて「脳血管疾患(脳卒中)」が16.1%。そして3位が「骨折・転倒」で13.9%。骨折→入院による筋力が衰え、骨折は治ったけれど歩行に支障をきたすようになる……いわゆるロコモシンドロームは、要介護となるお決まりのパターンです。