仕事と介護を両立…50代後半~60代前半で10人に1人
総務省『令和4年就業構造基本調査』によると、「仕事をしている人(有業者)」6,706万人に対して、「介護もしている人」は364万人。また「仕事が主の人」5,583万人に対しては「介護もしている人」は274万人。おおむね「仕事と介護を両立させている人」は5%ほどといえる状況です。
さらに年齢別に仕事と介護の両立させている人の割合をみていくと、50代後半~60代前半がピークとした山なり。このあたりが「親の介護」に携わる人のピークだといえそうです。
【年齢別「仕事と介護を両立させている人」の割合】
15~19歳…1.29%
20~24歳…1.23%
25~29歳…1.28%
30~34歳…1.45%
35~40歳…1.93%
40~44歳…2.69%
45~49歳…4.34%
50~54歳…7.84%
55~59歳…11.24%
60~64歳…10.47%
65~69歳…7.00%
70~74歳…3.96%
75歳以上…3.54%
さらに都道府県ごとにみていきましょう。仕事と介護を両立させている人の割合が最も高いのは「京都府」で6.09%。「富山県」「鹿児島県」「島根県」「岩手県」と続きます。一方で、割合が最も少ないのは「石川県」で4.07%でした(関連記事:『【ランキング】都道府県別「介護と仕事を両立している割合」1~47位…〈令和4年就業構造基本調査〉』)。
【都道府県別「仕事と介護を両立させている人」の割合】
1位「京都府」6.09%
2位「富山県」5.85%
3位「鹿児島県」5.79%
4位「島根県」5.77%
5位「岩手県」5.62%
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43位「神奈川県」4.58%
44位「静岡県」4.53%
45位「群馬県」4.37%
46位「千葉県」4.35%
47位「石川県」4.07%
内藤幸子さん(仮名・51歳)の妹、英子さん(47歳)もそう。現在、長女である幸子さんは海外に住み、一方の次女の英子さんは実家の隣の市、車で1時間ほどのところに住んでいます。実家で1人暮らしをする78歳の父親が足を骨折をしたのを機に要介護となったのは半年ほど前のこと。以来、英子さんが仕事の合間、父親の介護に通っているといいます。