FXなどの投資をするうえで、自分の資産を守るための「リスク管理」は非常に重要です。トレードをする場合、リスクを避けて損失を最小限に抑えるために有効な、ある「ルール」があることをご存知でしょうか? YouTubeで人気のFXトレーダー、Hiro氏の著書「FX 環境認識の定石」(日本実業出版社)より、詳しくみていきましょう。
トレードで成功する鍵は〈リスク管理〉…FX取引で損失を最小限に抑えるための「2%ルール」とは?【YouTubeで人気のプロトレーダーが助言】

損失を最小限に抑えることが成功への鍵

「トレードは必ずリスクをのんで行なう」

 

私自身も常に意識していることで、YouTubeやXでも何度も言わせていただいていることです。お金を稼ぎたくてFXをやっている以上、私たちは利益のことばかり考えてトレードしてしまいがちです。

 

ですが、トレードとは常に損失のリスクがあるビジネスです。常に冷静なトレードを行なうためにも、想定外の損失は限りなくゼロにすべきです。そのためには、何よりも先に損失から考えてトレードを行なうことが大切だと考えます。

 

損失から考えて行なうトレードの思考の順番をお伝えします。

 

①まず、チャートを見たときに、方向性を確認して目線を固定します(環境認識)。

②次に、現在のチャートでトレードするとすればどこに損切り(S/L)を置くかを考えます。

③そして、損切り位置が決まってはじめて具体的にどこでエントリーするかを考えていきます。

 

出典:「FX 環境認識の定石」(日本実業出版社)より
[図表1]トレードの思考順序 出典:「FX 環境認識の定石」(日本実業出版社)より

 

多くの人は②と③が逆になっていないでしょうか? もしくは、最初にいきなり③のエントリーポイントを探そうとしていませんか?

 

もちろん、これは概念的なものなので、実際にはチャートを見た瞬間に最初にエントリーポイントが見えてくることもあります。ですが、あくまで思考の順番としては、まずトレンドの方向性を確認して買いか売りかの目線を決めて、そう判断した根拠が崩れるポイント=損切りラインを決めてから、エントリータイミングを探るというのが正しい順番だと私は考えます。

 

こうすることにより、嫌が応でもリスクから考える思考が身につき、利益優先でトレードしてしまうという悪いクセがつくことを防止できます。トレードのやり方も大事ですが、資金管理においては考え方も非常に重要です。