楽に稼げそうというイメージを持つ人も多いFXですが、稼ぐためには知識をつけ相場のことを理解する必要があります。なかでも、「やらないと稼げない」と言われるほど重要な学習方法があるそうです。FXトレーダーであるHiro氏の著書「FX 環境認識の定石」(日本実業出版社)より、勝てるトレーダーになるために必要な学習方法について詳しく見ていきましょう。
やればやるだけ「自信」と「結果」につながる…FX投資で成功する人がやっている〈アウトプット〉の学習方法とは?【YouTubeで人気のプロトレーダーが助言】

FXで勝ちたいなら「検証」が必須のワケ

トレードで成功するためには、学習だけでなく、検証も欠かせません。実際の相場での経験を積み重ね、トレードルールを確立することが重要です。この検証作業を通じて、自信を持ってトレードに臨むことができます。

 

「アウトプット」にどれだけエネルギーを注げるか

繰り返しますが、トレードで利益を上げられるようになるために「学習」は必須です。学習と聞くと、本を読んだり動画を見たりする「インプット」がメインと考えている人が多いかと思います。もちろん、インプットは大切ですが、それだけでは足りません。学んだ知識を実際の相場でどう使うのか、使いこなすのかという「アウトプット」にどれだけエネルギーを注げるかで結果は変わってきます。

 

ここでのアウトプットは、リアルトレードを意味するのではなく、統計的な数字を集めることを目的とした検証作業のことを指します。誤解を恐れずにいえば、FXは検証さえすれば勝てるようになります。逆にいえば、検証をせずに勝っている人を私は見たことがありません。

 

FXはどうしてもお手軽に稼げるみたいなイメージが先行しがちで、まともなインプット学習すらしない人が大半です。ましてや地味で面倒な検証作業となると継続的にできる人はさらに少なくなります。だからこそ、そこで差がつくのです。

 

私自身もインプット学習ばかりしていた頃は、相場をわかった気になりつつ、なぜか一向に勝てないという日々が続きました。私が勝てるようになったのは、検証をしてからです。

 

検証を通じて自分のトレードがどういうものなのかを数字で明確に認識できるようになり、実際のトレードも自信を持って取り組むことができるようになりました。

 

この「先に結果が出ることがわかっている」という感覚がとても重要です。よく「トレードルールを守れません」という悩みを聞きますが、原因の根本にあるのは検証不足です。

 

想像してみてください。十分な検証を経たうえでのトレードとは、勝率、利益率、平均連勝数・連敗数、最大連勝数・連敗数、最大損失額などがあらかじめわかっていて、「トータルで利益が出る」ことを客観的な数字で認識できている状態で臨むトレードです。ちょっとやそっとの負けで動揺することもなければ、少し連勝が続いたくらいで調子に乗ってしまうこともないと思いませんか?

 

検証は勝てるルールを作り上げるために必要な作業ですし、そのためにいろいろと試行錯誤する作業です。ですが、真の目的は自分のトレードに対して絶対的な自信を持つこと。そのために検証はしていくものだと個人的には思っています。

 

「聖杯探し」に走らないために

この考え方は、noteや情報商材などで販売されている手法についてもいえることです。いくらその手法の販売者が高い勝率や利益率を謳っていて、それがウソでなかったとしても、それはその販売者が運用した場合の数字です。あなたは販売者ではありませんし、当然その結果を体感として認識できていません。そのような状態で販売者のトレードルールを信じて運用し続けるということは、普通の人はできません。

 

むしろ、他人の作ったトレードルールだからこそ、自分で検証してその結果を客観的な数字で把握する必要があります。これをしない人が聖杯探しに走ってしまうのです(私もこれに気づくまで時間がかかりましたが……)。検証は、トレーダーとして大成したいのであれば避けては通れない作業です。ぜひ単発ではなく日々の習慣として検証を行ない、その数を積み上げていってください。必ず検証数が「自信」と「結果」になって表れるはずです。