メンタルを安定させてトレードも冷静に→マネープレッシャーへの解決策
トレードにおけるマネープレッシャーとは、口座内の資金が増えたことで増大するリスク意識です。適切な資金管理と出金ルールを設定することで、トレードの安定性とモチベーションの維持が可能となります。
マネープレッシャーとの向き合い方
しっかり資金を守って自分のトレードが確立してくると、自然と口座内のお金は増えていくと思います。特に2%ルールで安定してくると、複利の力でどんどんロットも大きくなることで、1回で稼げる金額も大きくなってきます。しかし、そこで次第に問題になってくるのが「マネープレッシャー」です。
FXはレバレッジをかけて運用する投資商品という性質もあり、普段なかなか使うことのない金額を動かすことになります。そのおかげで、会社員の1か月分の給料を軽く超える金額を稼ぐこともあれば、それ以上の額を一瞬で失うこともあるわけです。ここにマネープレッシャーを感じる原因があります。つまり、トレードをするのが怖くなってしまう、ということです。
これを気合いや根性などの意志の力でどうにかしようとすると、100%どこかで無理がきます。自分のトレードが確立したあとは、マネープレッシャーとどうつき合っていくかがテーマになってきます。一番早い解決策は、口座から出金して、そもそもロットを張れないようにすることです。そこそこの利益で満足しながら、利益分はしっかり出金して稼ぎとして確保する。これがマネープレッシャーと向き合うには有効だと私は思います。
反対に、口座内の資金を出金もせずに最短最速で大きくしようとするから、負けたときのダメージが大きくなるわけです。つまりは、今までの努力が無になるような怖さを感じてしまうのです。こうならないためには、しっかり出金をして、それまでの努力、成果を確定することです。そうすることで、マネープレッシャーの根本にアプローチすることもできます。
適度な出金を心がける
私たちはお金を稼ぐためにFXをしているわけですが、お金を稼ぐことを目的にFXをしている人はおそらくいないと思います。稼いだ先に買いたいものや、やりたいことなど、何かしらに使うことを目的にしているはずです。だったらその目的を少しずつ叶えていくことで、これからも長く続くであろうトレード人生のモチベーションにしていきましょう。
目的もなく何かを継続することは、とても難しいことです。あるときは魔が差してしまい、ルールを破ったトレードをした挙げ句、資金を失ってしまうこともあるかもしれません。そうした行為を事前に防ぎ、モチベーションを維持しながらトレードしていくためにも、適度に出金してしっかり使っていく、この考え方は重要だと感じます。
口座内にあるうちはただの数字の羅列にすぎないのです。その状態でトレードをする可能性がある以上、それはあなたが自由に使えるお金ではありません。出金してはじめてあなたのお金となるのです。資金管理はお金が動く各フェーズで損失を限定するアプローチを行なう。そのような観点からも、適度に出金をするルールをしっかり設けることを検討してみてください。