3世代が暮らす賑やかな毎日…転倒→骨折・転倒で一転
株式会社LIFULL senior『介護施設入居に関する実態調査 2023年度』によると、老人ホームの入居時の要介護度は以下の通り。
●自立(介護認定なし)…4.6%
●要支援1…10.7%
●要支援2…11.4%
●要介護1…15.8%
●要介護2…16.7%
●要介護3…15.4%
●要介護4…12.7%
●要介護5…9.9%
手を借りなくても日常生活を送ることができるのは要支援まで。要介護1になると、排泄や入浴などに関して部分的にサポートが必要となり、要介護2になると排泄や入浴などは一部、もしくは全般的な介助が必要となります。そう考えると、介護を理由に老人ホームに入居を検討する、その境は、要介護2あたりといえそうです。
また「入居のきっかけとなった状況」については、最多が「認知症があった」で46.0%。「認知症以外の疾患があった」33.3%。「入院していた」29.6%、「特に疾患がなかったが将来を考えて」が12.7%と続きます。
老人ホームへの入居を考えるきっかけとなった「認知症の症状」としては、「排泄の失敗」が最多で32.3%。「お金の管理ができない」29.0%、「怒りっぽくなる/暴力をふるう」が18.2%。認知症以外の症状としては、「骨折」「脳卒中等」が17.0%。「糖尿病」15.9%、「心疾患」13.2%と続きます。
1年ほど前に老人ホームに入所してきた77歳の女性の場合、自宅で転倒&骨折。退院したものの、歩行には杖や介助が必要となり、老人ホームへの入所を決めたといいます。入所にあたっては、家族の勧めもあったとか。
――3世代で暮らすにぎやかな家だったけど
――年寄りが住むには段差も多いし危険が多いって
――施設のほうが安心と……確かにそうだよねって入所を決めたんです
入所する老人ホームを検討する際には、いくつかの施設を見学したそう
――どうせなら見晴らしがよくて、毎日、海が見えるようなところなら素敵だねって
――そう要望を言ったら、色々と調べてくれて。そのひとつがここ(入所するホーム)なの
――自宅から遠いけど、眺めは本当に素敵よね