在勤40年、65歳で定年退職…楽しみにしていた老後の生活が一転
学卒以来、勤めていた会社で定年を迎えた男性。当初の定年は60歳でしたが、途中で65歳に引き上げられたといいます。入社から40年以上。「よく働いたな」と感慨に浸っていたといいます。
退職金は3,000万円ほどを全額一時金でもらい、これまでの預貯金と合わせると6,000万円を超える。自身の年金は月額20万円ほどで、妻の年金と合わせると30万円くらいにはなるはず。贅沢三昧とはいかないまでも、穏やかな老後を送れるはず。鉄道模型、観劇、旅行……元々多趣味でしたが、子育てのなかでぐっと我慢を続けてきましたが、定年を迎えたらそんな必要はなくなると楽しみにしていたといいます。
ただし、誰もが思い描いた通りの老後を迎えられるわけではありません。定年生活を迎えてまもなく、妻から切り出されたのは別れ話。
――えっ、離婚って、おまえ……
寝耳に水の男性。これ以上、なかなか言葉が出てこなかったといいます。株式会社はぐくみプラスが既婚者に対して行った『夫婦関係の悩みについてのアンケート調査』によると、「夫婦関係がうまくいかない」と思ったことがある人は男女ともに68%。具体的に夫婦関係の悩みとして挙げられたのは、男女ともに「金銭感覚の違い」。女性は「家事育児に非協力的」「相手から愛情を感じられない」「教育方針の違い」と続き、男性は「相手から愛情を感じられない」「レス」「教育方針の違い」と続きます。
そして壊れた/壊れかけている「夫婦関係を修復したいと思うか」の問いに対しては、男性「はい」が42.0%に対して、女性は36.0%。6ポイントほどの男女差があり、女性のほうが「もういい」と諦めの域に達しやすいことが分かります。
ちなみに「良い夫婦関係の秘訣」も尋ねたところ、女性のトップは「相手を思いやる」。「会話の時間を持つ」「感謝を表現する」「干渉しすぎない」と続きました。男性のトップは「会話の時間を持つ」で、わずかに「相手を思いやる」を超えました。「感謝を表現する」「干渉しすぎない」「相手を尊敬する」と続きます。